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1Gから10Gへの移行が始まっているが、メタルでの10Gは様々な問題があり、コスト面でも
苦しいのが実情。
その大きな要因が伝送方式にある。
メタルは100Baseから1000Baseに移行する段階で、今から思うと大きな「失敗」があった、
100baseは100Base-TXと呼ばれる、送信/受信をそれぞれ別の回線で行う方法だった、
8本4対のうち、1-2と3-6のみを使用しての通信で、伝送機器の負荷も少なく理想的な方法
と言える。
1000Baseも1000Base-TXでの展開と予想していたら、ケーブルの伝送帯域が500MHzが必須
となることに業界は難色を示し始めた。
当時のメタルはCat5eで500MHzの伝送性能は無く、300MHzが限界とされていた、このため
300MHzでの伝送が可能となる、1000Base-Tが採用となる。この方式は250MHzで送信/
受信を切り替えて同じ回線で行う方式で、ケーブルの負荷は少ないが伝送機器(Switch)
には過大な負荷が必要となる、これはDSPを使用しての仕様であるため、当時のGigaHUBは
4ポート程度でも多大な発熱があり「目玉焼きが出来る」と当時は感じた。その後チップの
改良があり、この発熱も低減はしたがこのDSPを使う仕様は、その後に大きな禍根を残した
今それが10Gの不安定要因となって露呈している。
10GBaseは10Gbase-TでTXではない、XXXBAse-TとXXXBase-TXは残念なことに全く互換性
はなく、1000Base-TXは試作機の段階で消えた、私はこれは一番の失敗だと今でも思う。
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