味わいのある単行本
本は、単行本でなくては読んだ気がしません
1992/9
検索していたら、未だ読んでいない本が見つかりました。
図書館では、閉架になっていたので、本自体に味わいがあります。
作品自体は、『模倣犯』に似ていて、こう着地したのかと感じました。
事件に絡む人々の財布が事件を語るおはなしでした。
それぞれの財布たちが愛おしい作品です。
◇内容◇
轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。
被害者は森元隆一。
事情聴取を始めた刑事は、森元の妻・法子に不審を持つ。
隆一には八千万円の生命保険がかけられていた。
しかし、受取人の法子には完璧なアリバイが…。
刑事の財布、強請屋の財布、少年の財布、探偵の財布、目撃者の財布、
死者の財布、旧友の財布、証人の財布、部下の財布、犯人の財布、
エピローグ 再び、刑事の財布。
“十の財布”が語る事件の裏に、やがて底知れぬ悪意の影が。
【本】
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