聴いて問ふ者たち① 〜コーチングのしくみ〜
Jan
9
1/7から「コーチング」を学び始めました。しかし、「コーチングって何❓」と思う方が圧倒的多数だと思います。このシリーズでは、コーチング初心者の私が、コーチングをできるだけわかりやすく説明すると共に、受講中に気づいたこと、面白かったこと、コーチ仲間のことなども記していこうと思っています。
✳︎掲載する画像・図表などは、坂本祐央子講師よりご許可いただいたものです。
コーチングとは、「相手の話に耳を傾け、質問などを繰り返すことによって、相手自身が内面に持っている答えを引き出す手法のこと」です。
「何のこっちゃ🦦」ってカンジですか?笑
例えば、友人などに自分の悩みや問題について相談を持ちかけたとします。すると、友人からは具体的なアドバイス・解決策などが返ってきます。しかしこれらは、いくら友人が一生懸命アドバイスしてくれたとしても、自分にとっては“的外れ”、 “余計”な場合も多く、逆にモヤっとしたりイラついたりすることもあります(笑)他人からいくら言われても、なかなか納得感など得られないからです。
一方コーチングでは…?図式化すると添付の絵図のようになります。
基本的にコーチングは、1対1の対話により行います。“問題を解決するにはどうしたらいいのか”、“目標を達成するにはどうしたらいいのか”などの課題を持ってコーチングを依頼してきた人を、クライアント(顧客)といいます。クライアントとコーチとの一連の対話を「セッション」といいます。音楽でも、みんなで集まって楽器や歌で音を出して合わせてみることをセッションといいますね。
課題(テーマ)が設定されると、コーチはとにかくクライアントの話を「聴き」ます。コーチにとって一番大事なことは、この「聴く」ことです。「聞く」ではなく「聴く」のです。クライアントの言外の意図も汲み取ろうとするぐらい聴きます。聴く目的は、「クライアントに気持ちよくたくさん話してもらうこと」です。クライアントと信頼関係を築き、自己を解放してもらえれば、より早期の問題解決・目標達成につながるでしょう。
そして、コーチは「聴く」と共に、クライアントに対して「質問」を投げかけます。その質問は、「それで?」「それから?」「具体的には?」「もう少し詳しく教えて」など、短いフレーズになります。クライアントは、その質問に対する回答を頭の中で考え、言語化することで、自分の考えが整理され、明確化していきます。質問は、選択肢や視点を増やし、視座を高くする効果もあります。そうして「クライアント自身が元々奥底に持っていた答え」が、クライアント自身の口から外に出てくるのです。これは、友人から与えられたアドバイスとは全然納得感がちがいます。自分の口から出たのですから。これを「オートクライン効果」といいます。オートクラインとは、「自分が発した言葉を自分で聞くことによって、自分の考えや感じていたことに気づくこと」をいいます。こうしてクライアントは、より高い納得感を持って問題解決や目標達成へ向けて行動することができます。
・・・と、コーチングの概要を簡単に述べさせていただきました。私自身も何度かコーチングを受けたことがありますが、自分の本当の気持ちに気づいたり、自覚していなかった野望?(笑)が出てきたりと、なかなか興味深いものです。しかし、コーチングは何かの“魔法”などではなく、万能でもありません。1回のセッションで終わることはほとんどなく、何度か継続して答えに辿りつくもののようです。
では、また次回お会いしましょう🦦✨
★☆さわログ☆★