【復刻版】腹式呼吸と早く息を吸う方法は?
Feb
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朝はとても良い天気でしたが、曇ってきて、午後は雨が降り始め、夜はついに初雪になりました。
明日の朝までは降らないようですが、既に積もっているので、朝は道が凍って通勤時に滑りそうで怖いのと、交通機関もかなり混乱しそうで心配ですね。
雪の多い地域の方には笑われてしまいますが、首都圏では1cmの積雪で渋滞になったり、事故が増えて大変な混乱になります。
子供たちには楽しい雪になるといいですね。
写真は自宅の夏みかんを撮ったものです。
今年は200個以上あると思いますが、たくさん実をつけて、去年よりも甘くて美味しい夏みかんができました。
【復刻版】腹式呼吸と早く息を吸う方法は?
これは2004年11月23日のブログを見直したものです。
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腹式呼吸と早く息を吸う方法は? のお話し
前回まで、ビックバンドのお話し、特にサックスセクション中心に13回お話しいたしました。
まだまだ話題はたくさんあるのですが、そろそろサックスの吹き方について話を戻したいと思います。
今回は呼吸を中心にお話ししてみたいと思います。
● 腹式呼吸でたくさん息を吸うコツは?
全ての呼吸方法は肺で行ないます。 腹式呼吸と言っても外気は肺の中に入っていて、息を出すときにお腹からの力で肺の中の息を出すのでこのように言っているようです。
では、お腹の力を使わないで胸だけで呼吸(胸式呼吸)をしてサックスを吹いたらどのようになるか考えてみましょう?
・息が沢山入ってくるのに時間がかかる ・短い時間でたくさん吸えない ・息を吐くときに弱い息しか出ない ・すぐに息がなくなる ・安定した息を出すことができず音がふらついてしまう ・上半身だけで行なうため上半身が緊張し力が入りやすい ・緊張すると口を締めがちになる ・喉も絞めてしまうため豊かな音が出ず細い音になってしまう ・無理に出していると胸が痛くなり体をこわす
息を吸うというのはポンプと同じで、取っ手を引っ張るとポンプの内圧が下がって、そこに空気が入ってきます。 人間の肺も全く同じ原理で呼吸をしています。
肺を広げることによって肺の内圧を下げて空気を取り入れています。
普段は無意識に必要な量の呼吸のため平均して500cc程度の空気を吸っています。
大きな音で楽器を吹く場合は、その倍の1000cc程度の呼吸能力、つまりプレーヤーの100%に近い量が必要と言われています。
肺活量はあまり必要ないとは思いますが、大きな音で、長く吹くためには、プレーヤーの持っている100%の呼吸能力をフルに使う必要があるんですね。
そのために効率の良い腹式呼吸が大切になってきます。
1.短い時間でたくさん息を吸う方法
これは、お腹を瞬時に膨らませて息を素早く取り入れることです。
慣れてきたらお腹を前だけではなく、横にも膨らませるようにしてお腹の容積を増やしてあげるんです。
そうすると効率良く息を吸うことができます。
慣れないうちは、お腹を前に突き出すようにして ”スッ” と息を吸ってみてください。
慣れてきたらお腹に腹巻きがあると想定して、そのリング全体の輪を広げるような意識で吸ってみてください。
くれぐれも上半身に力を入れないように、お腹のまわりだけで吸ってくださいね。
お腹を膨らませるというのは、横隔膜を下げることによって、肺を広げてあげるんです。
先ほどのポンプの取っ手を素早く引いてあげるのと同じことですね。
あわせて胸を少し張ってあげると、お腹の横の筋肉を使いやすくなり、更に肺の面積が広がり沢山息を吸うことができるようになります。
前屈みにはならないでください。
前屈みになると肺が圧迫されて、それ以上の空気が入ってこないため、100%の呼吸能力を活かすことが出来ません。
今お話ししているのは、最大限息を吸う方法です。
常に最大限の呼吸は必要ないと思いますが、長い音やフレーズ、フォルテが沢山ついているところでは100%の呼吸をしておく必要があります。
また、練習の時は、短い時間ではなく、始めはゆっくりと、徐々に早く息を吸えるような練習を意識して行い、100%の呼吸をしてみましょう。
この練習を行なうことによって、今までの呼吸能力を少しずつ高めることができます。
以前ブログで書いた、楽器を持ち上げながら息を吸う方法は100%の呼吸能力を養うために効果的です。
2.短い休符の対処法
譜面を何度も練習していると、フレーズの終わりなど、どこで息を吸うか分かってきますので、必ず ”V” などの息を吸うマークを付けておきましょう。
常にそこで息を吸って、音楽の流れを止めないようにするためです。
特に8分休符などで息を吸う必要があるときは、音の出だしが遅れてしまうので気をつける必要があります。
私は、なるべくフレーズの前の4分音符以上の休符で沢山の息を吸っておいて、フレーズの途中の8分休符は息を吸わなくても良いように準備をします。
どうしてもダメな場合は、1.の方法で素早く息をとります。
3.安定した息の出し方
胸だけで吹いていると息が安定しません。
これの対処は、お腹からの圧力でまっすぐに出してあげる方法が一番です。
体の構造上、いくら腹筋がないからと言っても、胸の筋肉に比べれば圧倒的に腹筋の筋力の方が勝っています。
腹筋だけではなく横や背中の筋肉も使えますので、お腹に巻いた太い腹巻きのようなイメージと言った方がよいかも知れませんね。
楽器を始めたときは、慣れていない(楽器を吹くために必要な筋肉が発達していない)ため、お腹から出すのを意識してやっていると、お腹が震えてきたりしますが、それも発展途上に良くある現象です。
毎日意識して行なうことにより、サックスを吹くのに必要な体に自然と変化していきます。
4.上半身を緊張させないために
上半身が緊張するのは、息が少なくなってきたときに、どうしても鎖骨を前に出して残りの息を使おうとすることが、極端な例としてあげられます。
この場合肩の筋肉を萎縮させるため、それとつながっている喉や口の筋肉も緊張させてしまいます。
このようなことをしょっちゅうやっていると体をこわしてしまいますので、十分な息で演奏することが必要になってきます。
緊張させないためには、上半身は必要以上の力を入れずリラックスした状態を保ち、安定した息を出せるお腹からの圧力に必要な部分だけ、常に緊張させておく必要があります。
お腹の部分を意識するんですね。
そうすることによって上半身をリラックスさせましょう。
今回は、呼吸についてお話しをいたしました。
ちなみに呼吸について調べてみましたら、腹式呼吸、胸式呼吸、鎖骨呼吸があるようです。