今日はジャッキー・マクリーン
Mar
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夕方から少しだけ雨が降りました。今日はモダンジャズアルトプレーヤーの中で個性派のジャッキー・マクリーンのことを紹介したいと思います。
テクニック的に上手いとは思えないけど、たどたどしく聞こえるタンギングやアーティキュレーション、リズムへの独特なタイム感・・・しかし、その個性的な演奏の中にモダンジャズの匂いがプンプンしているプレーヤーだと思います。私の友人が、このマクリーンは違う! と言って貸してくれたのが、スイング・スワング・スインギンというアルバムです。その友達は、中学時代から一緒に遊んでいたF君で高校も一緒で、ブラスバンド部に二人して入部しました。
始めに与えられた楽器は二人ともクラリネット
1年生の終わりからやっとF君はアルト、私はテナーを吹くことが許されました。そのF君から昨年『アルト吹いてるなら、これ聞きなよ』と言われて借りたのですが、高校でトロンボーンを吹いていた同窓生のH君から、『このマクリーンはとてもいいから、F君にあげる』といって、HくんからもらったCDだったようです。そのF君は昨年病気で亡くなってしまいましたが、この話を葬儀が終わったあとに聞きました。このスイング・スワング・スインギンは、暗いイメージのあるマクリーンが、ワンホーンでスタンダードを吹きまくっている、珍しく明るいアルバムです。
1曲目のホワッツ・ニューの出だしから、マクリーン節で始まりますが、タイトルどおり、このアルバムはガンガンとスイングしてますね。【スイング・スワング・スインギン】1. ホワッツ・ニュー
2. レッツ・フェイス・ザ・ミュージック・アンド・ダンス
3. ステイブル・メイツ
4. アイ・リメンバー・ユー
5. アイ・ラヴ・ユー
6. アイル・テイク・ロマンス
7. レノックス街116番地【レフト・アローン】このアルバムは、マル・ウォルドロンのリーダーアルバムですが、マクリーン演奏曲の代表作と言えるでしょう。
ジャズボーカルの最高峰 ビリー・ホリディ のピアノを担当していたマル・ウォルドロンからの追悼アルバムで、ビリー・ホリディが歌っていた哀愁を帯びたメロディー部分をマクリーンが淡々と歌い込んで吹いています。マクリーンのリフのあとウォルドロンが小さな音でピアノソロを弾いてますが、サビから入ってくるマクリーンの音がもの凄いです。レフトアローンのメロディーはとても哀愁があり、日本人好みですね。
以前井土紀州監督で同名の映画がありましたが、このレフトアローンが流れていました。
私は、あの演奏は大友義男さんじゃないかと思っていますがどうでしょうか?一度聞いたら忘れられなくなる曲です。1.レフト・アローン
2.キャット・ウォーク
3.恋の味をご存知ないのね
4.マイナー・パルセーション
5.エアジン
6.ビリー・ホリデイを偲んで【クール・ストラッティン】アート・ファーマー(tp)、ジャッキー・マクリーン(as)、ソニー・クラーク(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)と1958年に録音された、これぞファンキーなモダンジャズと言われるようなアルバムです。
ブルーノートレーベルの中でもジャケットがインパクトがあります。
ジャズ喫茶などに行くと、必ずこのジャケットがどこかに飾ってありました。
1曲目のクール・ストラッティンのメロディーラインがファンキーなんです。
2曲目のブルー・マイナーは、まさに背中がゾクゾクするような、これぞモダンジャズ! って感じの曲ですね。1.クール・ストラッティン
2.ブルー・マイナー
3.シッピン・アット・ベルズ
4.ディープ・ナイトジャケットを見ているだけで、タイムスリップしてしまいますね。
昔のアルバムがCDとなって復活していますが、当時のことを思い出してしまいます。でも、レコードのように大きな写真でないのが残念です。