食器を洗い 明日の夕飯を仕込み終える ああ、明日になっちゃった ってゆうか、今日か でも、これは愚痴ではない 私が家に帰ってから 家族のためにダラダラしない 大切な時間なんだ それに料理するのも好きなのだ しかし、家族は料理の評価が厳しい 身内にお世辞などないのだから だからこっちから 「今晩のこれ、美味いだろ」 と、訊いてみる ほぼ、美味いと言ってくれる たぶん、お世辞ではない そんなところで ああ、良かったと思っている あと数年すれば 子どもらは家から出て行くだろう そして父ちゃんのご飯が食べたい と、帰って来ることもあるかもしれない いや、ないか 今のこの家族の時間を大切にしよう 二度と戻らない時期があるから 愚痴は言わない 私は家族の美味しいのために 毎日、ご飯を仕込んでいる
これは僕 クルクルまわっている だけどコマじゃない 誰かに糸を巻かれて飛ばされ まわっているわけでない 好きでまわっているんだ これは僕 やはりクルクルまわっている こころは脱水機に入れて 涙は四方八方に散って 乾かさないといけない なぜだって しみったれにはなりたくない それだけだよ 君もそう思うだろう これは君 クルクルまわっている 好きでまわっている 心がこちゃごちゃになったら くるくるまわるといい これは僕 これは君
マイブログを始め一年四ヶ月 アクセス数が十五万をこえました これは私にとってただの数字ではなく 拙い私の詩を読んで頂いただろう たいへん感謝すべきもので 詩作時の原動力となり嬉しきことです ご訪問された皆さま、ありがとうございます なるべく皆さまが元気になるような詩を、と 励んでいきますので 何卒、今後ともよろしくお願い申し上げます。 (脱力系な作品もありますが……。すみません)
少しの寝ぐせ 大きな欠伸して 日曜日のお仕事がある 座れる電車 ラフな服装の人たち 揺られて眠る顔が並ぶ なんだよ、と その寝顔に悪戯したくなる いいんだ 今日は詩の仕事なのだから これも大事なんだ それにしても 詩の世界とはかけ離れた 会議が待っている それでいい 詩が少しでもメジャーに なってくれると思って 詩は元気です、と叫ぼう
ホームに立ち 五分遅れの電車を待つ 首筋を通る乾いた風 雲のない秋晴れは直線的 僕の服は 布団を干した時のように 紫外線を含む匂い さあ、前橋へ行こう 猫フェスが待っている さて、詩の祭典 前橋ネコフェスへ行こう 私の猫詩も展示して頂いたので 記念に写真を撮ってこよう (主催の芽部の方々に感謝です。 いつも楽しい詩のイベントを催してくださって)
青かった彼も すでに土となっただろうか 俺も遠からず落ちてゆく 平等な決めごと 惜しみない色になり 軽くなりたらりさらりと 揺れ落ちるだろうか 土になる瞬間 光を感じるだろうか 魂の重なり合いに 俺は納得できるだろうか