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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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なんだか新しいぜ!

thread
おはようのポエムは
朝から光が凄くて
眠いけどなんだか
うひゃー
って、感じ

えっ、どんな感じ?

いい感じだよ
だって昼が古くなり
黝ずんでしまい
月や星が頑張っても
浄化不足だったから
ぱっと新しい光に包まれら
なんだかいい日
って、感じじゃん

まあ、俺自体は
新しくなっているのか
わからないけど
気分は軽めになっている

さあ
どんどんポエムするぞ!

さあ
どんどん愛そうぜ!

さあ
どんどん歌おうぜ!

さあ、さあ、さあ、始まるよ!

#詩

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べつにどうでも良いけどあんたはわたし

thread
自分が可愛いほど
「わたしは可愛くない」と思いたがる
べつにそんなことどうでも良いけど
ちょっと気になったからさ
呟いてみたよ

まあ、自分が可愛から
いろんな悩みが湧いてくる訳さ

そんなことよりひとに
「あんた可愛ところあるじゃん」
それが言えないようじゃ
「狭くないかい、あんたの世界」
って、感じじゃないかい

裏切られたとか
ひとが信用できないとか
そんなことばかり
もう聞き飽きてしまったよ

「でも、わたしどうにもならないんです」
そんなことを言っても
「可哀想だねあんたは」
なんて同情はしない
あんたの心は可愛くないから

自分が可愛いほど
「わたしは可愛くない」と思いたがる
そんなあんたはやっぱり可愛くない

でも、良いんじゃないか
それがあんたの生き方なんだろうから

#詩

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背走する叙情

thread
朝からYさんの詩を読む
ファイティングポーズをとりながら
攻撃の言葉は自分への最大の防御になり
それでいて
もしパンチが来たのなら
避けずに「試してみろ」と
聴こえてくるような気迫を感じた

古巣の高知を離れ
失踪、疾走し捜索願も出され
飛び出した先は表現の世界
そこで戦って来た詩人なんだろう

たぶん詩を書くことにより
殺されてしまうことがあっても
本望だと
その日を生きているように


Yさんには三人母親がいるらしい
生みの親、育ての親がふたり

そして
三人の母親を介護するために
埼玉を離れ高知に帰るそうだ
そのことを「背走する太鼓」という
作品で表現している

古巣の太鼓が聴こえて
(自身の感情を叩く響きなのか)
引っ張られるように背走して行く
そのYさんの動向がやけに気になる

詩は書き続けるのだろか
それとも表現する意志をすべて
埼玉において行くのか


やけに気になるのは
自分と重ねながら考えてしまう
ファイティングポーズの詩人だから

「俺にはファンがたくさんいるんだ」
そう言って巻き込んでしまう
Yさんによる
最後の朗読会を楽しみにしている

#詩

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春の風景に

thread
そろそろ
自分のいなかった風景にも
慣れていかなければなりませんね

ではでは
今いるここで世界をひろげて
新しいことを始めましょう

とは言っても
世間で新しいことじゃなくても
僕にとっての進歩が大事なのかな、と
思ったりするのです

うんうん
あなたのように
僕も頑張ってみようかな、と
最近は思えるようになりました

あなたが今でもどこかで輝いている、と
想像するとなんだか青空から
力をもらえてくるのです

僕とあなたを比べて追いつこう、と
頑張ろうとは思いません
ただ、あなたが放った輝きのように
自分も誰かのためになればと
最近は考えたりしています

あなたと出会えて
僕は少し変わってきたことを知り
とてもうれしくなるのです

ありがとう、素敵なあなたへ

#詩

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どこへ行ったのカメさん

thread
こうらのはじに穴をあけて
つり糸でむすんで
よくさんぽさせたのに
ぼくにふまんがあったのかい

手のひらより大きくて
すごい力があるカメさん
まい日、目がさめると
エサをあげながら

学校から帰ったらあそぼうね

そう言ってべんきょうも
がまんすることができたのに

どこに行ったのカメさん

雨のふる日に
草のいっぱいしげった
あき地に大きな水たまりができて
ぼくはカメさんが
よろこんでくれると思って
そこでぼうけんさせたんだ

カメさんはグングン引っぱって
まいていたつり糸をほどいて
どこまでも自由にさせ
長い時間あそばせたんだ

ぼくはカサをさしていたけど
足はビショビショになってしまい
もう帰ろうと思ったんだ
そして、つり糸をクルクルとまきもどした

だけどいつもの
ぼくをひっぱるカメさんの力がなくて
糸がとちゅうでなくなっていたんだ

おーいカメさん
どこへ行ったんだよ
かくれていないで出てきてよ

雨の中で
ぼくはずっとカメさんをさがした
どこまで行ってしまたんだ

もう明日
探しましょう
カゼを引いてしまうわ

お母さんの言葉でぼくは
少しいやなかんじがしたけれど
もうカラダがさむくて
その日はカメさんを探すことはあきらめた

それから一週間がたって
水たまりの水がなくなってしまったのに
カメさんは見つからなかったんだ

ぼくはカメさんを守れなくて
くやしくてくやしくて
くやしいのに涙がでてきたんだ

どこへ行ったのカメさん

ぼくの悪いところがあったら
ちゃんと直すからさ
おねがいだ、もどってきてよ

ねえ
どこへ行ったのカメさん

ねえねえ
どこへ行ったのカメさん

#詩

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男の更年期

thread
不甲斐ない自分の背中は
どんな顔をしているのでしょう

何が情けないか具体的には
思い浮かばないのですが
どうも何だかおかしいのです

そんな年頃なのでしょうか
呑気なことを言っているかもしれません
でも
どうも何だかおかしいのです

親父が言っていた

ふと何処かへ行ってしまうような
衝動に駆られることがあるんだ
俺みたいな歳になると

その頃の親父と同じ歳ほどに
私もなったのでしょう
悩みと言う悩みはないはずなのに
どうも何だかおかしいのです

自分の精神と哲学が絡まって
難しく考えていたことが
急に軽くなってしまい浮遊している私って?

そんな感じでしょうか
これでは理解してもらうのは
難しいと思いますが
どうも何だかおかしいのです

すみません
こんな訳のわからないことを
詩にしてしまって

でも
どうも何だかおかしいのです

#詩

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同志よ、お元気でしょうか?

thread
お元気でしょうか?
入院されて手術すると聞いていたので
そんな訪ね方も失礼ですね

お身体がきついのなら
もちろんスルーしてください
お身体がいちばん大事ですから

こんな詩をアップしてしまい
ほんとうに申し訳ありませんでした
ただ、どうなされているかなあ
やはり気になってしまいます

以前のあなたの「一分間の電話」
という御作が強く印象に残っています
手術をして五年が経ち
突然に執刀医から電話があり
「五年が経ちましたね、もう大丈夫です」
と、なんて心ある言葉が届いたのだろう
そんな素晴らしいあなたの御作を思い出します

そして、また入院して手術をされるという
ネット詩誌の掲示板へのご報告
やはり詩を書く仲間のひとりとして
あなたが絶対に復帰すること
それは私の我儘な願いなのでしょうか
いえ、皆さんが願っているはずです

ゆっくり身体を労ってください
急がず焦らずに
詩はいつもあなたのそばで力をくれるでしょう
考えることが詩なのですから
たぶん考えることはできていると信じています

私はいつまでも待っていますよ
ずっと待っていますから
ゆっくりとゆっくりとゆっくりと
病院の窓から青空が見えているといいですね

#詩

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朝に感謝し頑張ります

thread
腰にコルセット
右肩に吊るすバックには
iPadと湿布とロキソニン
いつものアイテムだ
今日も身体の悪ガキどもが
悪戯しないようにと
携帯するお守りのように

それにしても朝は良い
病気をするまでは
眠くて気怠いだけの時間だったが
今は立ち上がってしまえば
今日も何かが出来る
その充実を得られたのだから
目をしっかりと開けてと思える

やらされているのではなく
やっている今日

電車では好きな詩を書いている
先週は二度も降車する駅を通過
一度その世界に入ると時間も忘れる
引き返すロスタイムに苦笑い
そこは許せる自分だったりする

俯向く姿勢は良くない
iPadを少し高く持ち首を上げる
ガリガリガリと音を鳴らし
逸らす頸椎付近の信号が足の先まで
糸電話のようにモシモシと話す
注告ありがとう気をつけます、と
返事をしてみる

さてさて
一作品の充実を得ようとしている
ここに生きている証を得て
今日も感謝を忘れず詩以外でも頑張ります

#詩

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いつその日が来ても良いように

thread
また握力も落ちてきたようだ
頸椎症と共存して四年
脊椎年齢は八十歳ってところか
手術して完治するわけでなく
病気の進行を止めただけなのだから
実年齢は五十歳だが
横になったら身体はかたまり
唸りながら立ち上がる

自分には時間がない
そう感じることが多くなった
繋ぐように仕事をこなし
生き急ぐように詩を書いている

砂時計の残りの砂を想像しながら
日々をなるべく無駄なく燃焼し
いつその日が来ても良いように
悔いなく過ごすしかない

もう覚悟はできている

今書ける詩を今書くだけだ
時間がないと思えるから
そこに充実を見つけることができる
この幸せを味わって生きて行こう
悔いのないよう詩を書く幸せに感謝

もうそれだけで充分だ
自分に偽りないことを誇りとして

#詩

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迷う夢

thread
昨夜は青年が旅に出る話を書き終えたのちに眠りにつく。すると、その話に類似した夢を見ていた。目が覚めてそのまま夢の内容を書き留めておこう。

なんだか電車の中で忙しい。もう降りないといけないようだが、鍵付きのロッカーに荷物が入っていて、鍵を解除しそれを取り出すのに慌てている。ああ、もう時間がない。手に取ったビニール袋を持ち出し電車から飛び降りた。なんとか目的の駅に降りることができた。改札に向かいスイカを出そうとした時に気づいた。貴重品を入れているバックを忘れてしまった。やってしまった。何で一番大事な荷物を持ってこなかっただろう。財布とiPadが入っているというのに。仕方ないので駅員に聴いてみた。「さっき乗っていた電車にスイカを忘れてしまったのですが、どうすればよいですか?」と。駅員は「では、これを持って線路を歩いてください。それで大丈夫です」そう言って縦1メートル、横50センチくらいの白い板を渡した。駅員に促され線路に降りる。仕方なく私は線路を歩き出した。

薄っすらと雪が積もっていた。私の他にも歩いている者がいた。子ども二人と父親。雪を握り投げ飛ばしている子どもの。いったい、この家族は何をしているのだろう。やはり電車に大事な忘れ物をしたのだろうか。しかし、私のように白い板は持っていない。それに慣れた感じで線路の上を歩いている。
ふと、白い板に何が書いているのかと思い見てみた。赤で文字が書いてあるのだが、私の目がおかしいのか何が書いてあるのかわからない。たぶん、この人が忘れ物をしています。荷物を渡してください。と、荷物を持ってきてくれた方がわかりやすいように書いてあるのだろう。

しばらく歩いているとあの家族たちもいなくなっていた。そして、線路もなくなり昼間なのに少し暗い坂道を下っていた。これでは、荷物を渡されることはないだろう。しかもすでに白い板も持っていない。私はこれからどうすればいいのだろう。……とりあえずさっきの駅へ戻ろう。ちょうど中年男性が二人、向こうから歩いてきた。「あの、駅はどっちですかね?」と、訪ねてみた。すると、「駅? この辺にはない。ずっとあっちだな。二日くらい歩かないと」そう言われた。えっ、そんなに遠くまで私は歩いてきたのだろうか。おかしい、これはおかしい。夢ではないか………

そんなところで目が覚めた。ああ、なんだか疲れてしまった。「迷」と題目を付けたくなる夢だ。この夢を分析するとどういうことが見えてくるのだろう。ただ荷物がないという不安の夢だろうか。
その前にトイレに行こう。迷わずに行けるはずだ。

#詩 #雑記

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