提供しているのは「コーチング」ですか、それとも?

こんにちは!「ステップ・バイ・ステップ」です。

今日ちょっと体調が優れないので、自宅近くの内科クリニックに行ってきました。そのクリニックは二人の内科医が、曜日ごとに交代で担当する仕組みを採っています。一人がA先生で院長、もう一人がB先生で副院長。A先生が月・金・土の担当、B先生が火・木の担当という分担となっています。

「月・金・土が混んじゃって、なかなか診てもらえない。でもやっぱりA先生の方が.....」

診察を終えてクリニックから出てきたお年寄りが、そうぼやいているのを聞いたことがあります。

私も何度かそのクリニックの前を通ったことがあるので、開院前に多くのお年寄りが列をなしているのを目撃したことがあります。

自宅の近くと言うこともあって、私も両方のドクターに何度か診てもらったことがあるので、お年寄りがそうコメントするのはよく分かります。なぜなら、

A先生は、表情が柔和で、患者さんの話を「うんうん」とちゃんと聴いてくれるのです。

一方、B先生はいかにも「医師」という雰囲気で、表情は硬く少し無機質な雰囲気を醸しています。しかし診察自体に違和感は全くなく、説明は端的で論理的、分かりやすい。これが私の印象です。

私は胃腸の調子が良くないことから、胃腸科が専門のA先生に今日、診てもらうことにしたのでした。

A先生はいつも通り、柔和な表情で迎えてくれて、私の話をじっくり、共感するような面持ちで聴いてもらえて、患者としてはとても心地良かったです。

しばらく私の症状や既往歴を聞いたあとで、A先生はこう切り出しました。

「では、そんな重い症状では無いと思いますが、念のために検査してみましょうか?」
「はい!」
「CTスキャンで画像を撮って見てみましょう。」
「は、はい。分かりました。それで先生が検査してくれるのですよね?」
「いいえ、専門の検査病院に紹介状をお書きしますので、そちらでお願いします」

うーむ。

私はプロコーチとして、クライアントにコーチング・セッションを提供してますが、このA先生とのやり取りで気が付いたのは、

コーチングを提供しているだけでは、片手落ちだな!

という点です。

そもそも私は今日、A先生に何を期待してこのクリニックに行ったのか?

A先生の柔和な表情や話をしやすい雰囲気、患者の説明をじっくり聞く態度。これは医師として非常に重要なスキルとマインドだと、プロコーチとしては大いに納得です。

だがしかし、

医師として、病名の見立てや診察に関わる説明をして欲しかった。

これがクライアントとしての偽らざる声。

我々プロコーチは、クライアントに「コーチング」を提供しているのではない。
クライアントの「課題解決」というゴールを達成することの手助けをしているのだ。

こんなことを感じた今日でした。

ではまた明日!
by ステップ・バイ・ステップ

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