Jun
13,
2022
「集団」の力より、先ずは「個」の力から!
先週の日経新聞朝刊でこんなタイトルの記事を見つけた。
「起業立国、土台は個の力」
詳細は記事をお読みいただきたいが、骨子は
・日本で起業を増やすためには、会社や組織を離れて「起業家という個」を育てる必要がある。
・またその将来性のある起業家を見つけ、資金面などで支援する「ベンチャーキャピタリスト」が必要。彼らは目聞きという専門家で「個」の存在。
このような「個」と「個」のぶつかり合いが、活性化を生み、経済を発展させている一因だと感じる。
そして、これは私の個人的な見解だが、スポーツの世界も同様だと思う。
特に日本のサッカーが世界で戦えるようになったのは、少しずつ多くの選手が日本を飛び出し、海外のチームで揉まれ、鍛えられたお陰だと思う。つまり、先ずは
「個の力」が向上したから
だと私は考えている。
日本では何かと
「チームワーク」だとか「一枚岩」とか、集団活動を重んじる。
もちろん個々の力を夫々発揮させると同時に「1+1>2」というシナジー効果を狙うのは重要な視点である。
がしかし、その前に、
「個々人の力を鍛え、発揮させること」
が先なのではないだろうか?
そう言えば、10年以上も前だろうか、
「町の商店街をいかに活性化させるか?」
ということが話題になった。中小企業診断士の資格を持っていることもあって、活性化施策の検討や実施をお手伝いしたことがある。その時も商店街の活性化策の焦点は、
「個店」なのか、「商店街全体」の連携なのか?
ということ大議論になった。
商店街全体で取り組む「スタンプ事業」や「街路灯やアーケード」などの「商店街の一体化」施策が大きくもてはやされた。
しかし実際、お客様は、なぜその商店街に足を運ぶのか? 何が動機なのか?
何か特定の商品やサービスを求めて来店するはず。即ち、個店自体が魅力的であることが、商店街活性化の第一歩だと感じる。
今朝、朝食の席で真ん中の娘に問い掛けていた。その娘は米国留学の経験があるが、留学したことでアメリカ社会の現実を目の当たりにしていた。
「留学は大変だったよね?良いことばかりじゃなかったね!」
「でも、敢えてアメリカ社会で良かった思う部分は何だろうか?」
少し考えてから娘がこう返答した。
「挑戦かな?」
「アメリカは『挑戦』が許される社会。そして失敗しても挑戦したことが認められる。」
日本も「挑戦」と「失敗」が許される社会になって欲しいと心から感じる。
そもそも人生に「失敗」なんて、あるのだろうか?
ではまた次回!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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