《襍草・/・古往今来34》遊水池の春。



泉の森が公園として整備され、と同時に大雨に対する防備も兼備えた。
泉の森からいづる引地川、其の源泉で第一の治水を行っている。
公園的にある池は、大雨対策の遊水池でも在る。
春らしいのどかな風景。そんな中で小さな花々が水辺を彩っている。

タガラシ(田芥子・田枯らし)  キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名: Ranunculus sceleratus 

タガラシは北半球に広く分布する一年生の草。
ムギ類の栽培にともなって伝来した史前帰化植物。
北海道~九州の水田や溝などに生え、茎は高さ30~60cm。
觀察仔細は、略。
以前は、水はけの悪い山間の湿田などでよく見られた。
が、基盤整備が進み乾田化、又、放棄されたりで、
タガラシが生育する水田はほとんど見られなくなった。
森の遊水池は、富栄養で勢い良く育っている。
かつて、タガラシは収量の少ない水田を指標する植物とされていた。
しかし、タガラシそのものは富栄養から中栄養の環境に適応できる種。
毎年耕される水田において、秋に芽生え春に開花する植物。
「田枯らし」の意味するところは名付けられた時代背景を知る必用がありそうだ。
別漢字の「田芥子(辛子)」は噛むと辛いことが由来??
だが、有毒な植物、古くは、体感しながら調べたのかもしれない!?!
字義からすると「芥子」を「ケシ」ではなく「カラシ」と読むときはカラシナを指す。
ケシはケシ科でカラシナはアブラナ科。何ともややこしい。
植物は、何とも不可思議ないきもの。調べだすと限がないので簡略。


5月04日誌「大和市泉の森5/03」
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そろそろ田植えの季節です。
亡き祖父の田圃は、母が作れなくなり、お任せ田圃になっているので、もう数年見に行っていない状態です。
タガラシ、懐かしいです。
水田脇に生えていました。
Posted at 2014-05-06 22:05

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この小さき黄花、田圃の畦周辺によく見れましたよね。
悪餓鬼共が、むやみに水田を荒らさないように守っているんだよ、等々。亡き母は、子供達に言い聞かせておりました。
「毒があるから見てるだけ、触ってはいけません??」とも(巧い日本語的表現です)。
そんな事を我が子達(孫達)にも行っていたようで^^)。
そんな教えを受けた我が子が中学の先生をしている。仲間の先生達と小学生に稲作実習(田植え)指導手伝いに。そこで目にした光景は、田圃の畦に咲いている野草をすべて刈り取る指示が出たとか!?!
生態系破壊を無意識にしてる生物教諭に先輩だから言葉を挟めなかった、と。全てではないでしょうが、人間の驕り、人間優位社会が生態系をダメにしてると。「雑草」なんて表現、よろしくありません。邪魔な草などないと思うのですが・・・!?!
Posted at 2014-05-07 02:58

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