《襍草・/・古往今来37》再会の花!


ずいぶんと昔、宮ヶ瀬湖が建設開始された頃、
幸運にも自生の熊谷草を移植出来る機会を持った。
建設する人造湖の湖底になってしまう群落地。
関係官庁に許可をもらい、土壌と共に持ち帰った。
当時、僕は、異国と往復してたことから・・・親に託した。
数年後、狭い庭に沢山増えていき、
友達に株分けしたと聞いていた。あれから数十年も立つ。
母が他界した時、かつての同好の士にさし上げて、
今やわが家には残っていない。
そんな両親の花仲間が、花共々健在な事を知る。
驚くことによく訪れる「農家食堂ご夫妻!!」の知り合いだった。
訪ねて初めてわかったのだが。。。
昔話、両親の思い出話を沢山してくださった。
目の前の花達、ルーツは丹沢山地・煤ヶ谷である。

クマガイソウ(熊谷草) ラン科(Orchidaceae)
学名:Cypripedium japonicum Thunb. ex Murray
英名:Japanese lady's slipper
別名:ホロカケソウ(母衣掛け草)
自然分布:北海道・本州・四国・九州(大隈半島まで)
絶滅危惧?類 (VU)

クマガイソウ;かつては、身近な都市緑地に普通に見られた。
が、乱獲等でめったにお目に掛かれない。
山地にあっても山野草ブームで次々と自生地から姿を消している(乱獲盗掘)。
環境省版レッドデータリストでは、100年後に絶滅する確率が10%以上あるとされている。

源平合戦の勇者、熊谷次郎直実が背負った母衣(ほろ)が袋状の唇弁に似ているのが名の由来。
同属仲間の アツモリソウは、平家方の平敦盛にちなむ。
大群落、整然としてるやに見える。
花が、何故か同じ方向を向いているは何故??
「らん」のなかでは最も大きな花を咲かせる。

5月07日誌「筑波市5/07」
#ブログ

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不思議な花ですね。

想い出を共有できる花・・・いつまでも咲いてほしいものです。
Posted at 2014-05-09 22:27

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「里帰り」。。。!
わが家に1輪も残っていない事を残念がられ里帰りをさせてくださる由。受け入れの準備等を考えて来春にすることにしました。
熊谷草は、鉢植えに出来ない(地下茎の問題で)。市販されてる鉢植えがあれば、それは台湾産のタイワンクマガイソウで在ることは間違いありません。
わが家に里帰りしましたら、又報告したいと思います。
Posted at 2014-05-10 11:41

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