イソギク(磯菊) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Chrysanthemum pacificum Nakai
城ケ崎海岸、黒潮からの風にもめげず健気な姿を魅せる「イソギク」。
同様な海岸に育つハマギクやアシズリノジギクが普通の花弁なのに対し、
イソギクは、非常に小さい花弁である。
房総半島~伊豆半島以西の太平洋岸に自生している。
近寄って見ると小さな5枚の花びらのような管状花の集まりに見える。
茎は斜上し上部まで密に葉をつけ厚く倒披針形、裏面に銀白色の毛が密生する。
また、管状花の周囲に舌状花を持つものをハナイソギクという由。
「研究者ノート」(筑波大学・遊川知久)
キク属は、染色体の数を大きく変化させながら進化したことがよく知られていますが、
イソギクは90本と、日本産のキク属でもっとも多くの染色体を持ちます。
近縁のシオギク、キイシオギクは72本の染色体を持ち、
四国東部から紀伊半島の太平洋沿いに分布します。
この仲間が、日本列島の太平洋岸を西から東に向かって、染色体の数を増やしながら、
進化したことがうかがえます。
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観賞用に多く栽培されているが、自生地で見る磯菊は、より逞しくも楚々としている。
和名由来の通り磯菊は、海辺の磯近く、崖上に生えてる。野生は、ヤッパリ良い。
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11月20日誌「伊豆・城ヶ崎海岸2014・11・09」