丹沢と呼ばれるほどに、沢が沢山ある身近な山、日帰りできて手軽。
高い山への練習場として通ったものだ。本物の登山とも実感してた。
僕の想う「犬越路」は丹沢の中でも奥まった所だったが、
あまりにも簡単に登山口にいけてしまうし、整備されすぎている!!
そんな思いで歩き始め「山・沢」を実感できた物があった。
「ケルン」《(ケアン、ケアーン(英:cairn)》
山中で見られる石塚。
ガスに巻かれると道を見失う危険性のある広い稜線などに、
道しるべとして積まれたもの。
〔参考:Mapple「山と高原地図」登山用語集〕
cairn: ケルン《記念塚・道程標・墓標などとして積み上げた石塚》
高山の稜線や山頂付近等に見える積み石(仔細は略・画像のような)。
僕等は、沢登りをする時、広い河原での道しるべに作った。
沢の道は、毎年変わってくる。ある種ルートの確認、
ケルンがある所では、周囲をしっかり見極める、提示である。
こんなイメージを持つが、今は、事情が変わってきているようだ。
ケルンで有名な、後立山連峰、唐松岳の八方尾根。
アルペンスキーのメッカでもあるが、夏場は、色々問題があるらしい。
観光気分で尾根の途中まで行ける。既存の大きなケルンに刺激されて、
落書きのように小さなケルンを作ってしまうことが激増してるらしい。
こうした小さな石の移動が、大きく影響してくるのだ。
同様に水の流れが変わる事で登山道自体に侵食が起こってしまう。
更に登山者が新たな道筋を作ることで植物にも影響してくる。
今回、歩いた途に階段状に土嚢を積んでいる所があった、これも問題。
歩きやすいようにしてるのだろうが、周りにダメージを与えている。
この施策には、次々と人間が整備をしないといけない悪循環。
だれでも行ける場所が、「自然歩道」か、と疑問を持った。
色々な思いを抱きながら、河原脇でケルンを見、
更に進んだ先で立派なケルン、石碑にも見える!?!
2つとも、昔はなかったような??・・・記憶に無い。
だいぶ登ってきた所で幾組かの登山者と行きあった。
皆さんが、ダブルストックを使っている。
これも気になる!!
見るとストックの先端が、尖っている。
高所のガレ場ならいざ知らず、土・木の根・植物が生えてる場所で??
せめてストックの先にゴム先(ラバーチップ)をつけるべきだ。
これも土壌侵食の原因ということを理解して欲しい。
簡易な物ゆえだが、工夫をしてほしくメーカーにはお願いしたい気持ちだ。
自然との共存は、考えるべきだと願う。
ストックは歩きを楽にしてくれる登山者にとっては重宝な装備、故に。
何かを得る、同時に何かを失っていることに気づいて欲しく思うのだ。
久し振りの登山道、整備しすぎた??登山道に複雑な思い。
爺の戯言かも知れないが、自然の恩恵に与っている者の切なる願い。
12月06日誌「西丹沢・東海自然歩道2014・11・16」
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