1964年10月10日、東京オリンピックが開催された。
我が青春真っ盛りの頃だった。江ノ島がヨット競技の会場に。
開会式を始め何日かは、自主休校をして東京へ通った事を思い出す。
ヨット競技は、江ノ島が会場で。
現ノルウェー国王、ハーラル5世(英語読みでハラルド5世)、
当時は、未だ皇太子・・ヨット競技に選手として参加されている。
そんな1964年頃、日本各地で大規模宅地開発は問題となっていた。
「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法(古都保存法)」、
その原点が、鎌倉鶴岡八幡宮裏山の開発(御谷問題)だった。
市民・住民の開発阻止運動、ナショナルトラストの原点でもある。
自然保護思想が日本に見え始めたのもこの頃である。
以来、自然環境保全は日本国内に浸透したように見えるが、、、?
最近の保護・保全活動は、人間中心的に物事が進んでおり、
自然との共存に一寸配慮が足らないように思う。
絶滅危惧種と言われてる植物の危惧起因は、人間にある場合が多々ある。
里山を散歩しながら、目の前の秋って思える光景に感謝しつつも、
日本を取り巻く国際環境、日本は、いかに対処すべきか???
物思う、秋である。
* * * * *
ミヤギノハギは諸説在るハギ。本州中部から東北部にかけて自生するとされるが、
自生種が見つからないので園芸種説もある(実際に園芸種として多く栽培している)。
野生種をケハギ(毛萩) Lespedeza thunbergii f. macrantha
九州にサツマハギLespedeza thunbergii subsp. satsumensis(準絶滅危惧)。
ミヤギノハギには、6月に咲き出すサミダレハギ、年に2度開花のエドハギ品種もある。
ケハギは、日本・本州の、山形・福島・北陸・長野北部に分布し、崖地に生える。
わが国の本州、東北地方から北陸、中国地方に分布している。
山野に生え、高さは1~2メートル。
全体に絹状の伏毛があり、葉は3出複葉で互生して、
花期には枝が地につくほど枝垂れる。長楕円形小葉の先端が尖るのが特徴。
葉腋から長い総状花序をだし、紫紅色の蝶形花を咲かせる。
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犬香需の香需とは、ナギナタコウジュ(薙刀香需)の事。特有の香りが由來名。
漢方の解熱剤の「香需」もこれが原料。
しかしイヌコウジュは香需になれなかったので、イヌと付いてしまった。
特有の嫌な臭いが強いものとややハッカのような強い臭いのものがある。
茎は4綾形で、赤味を帯びることが多く、直立し、よく枝分かれする。
茎の綾には下向きの白毛が密生し、面には細毛があり、腺点も散生する。
葉は対生し、葉柄は長さ.3~16(20)㎜。
葉身は長さ2~4㎝、幅1~2.5㎝の狭卵形~卵形、縁に6~13対のやや鈍い鋸歯がある。
葉裏に黄色の腺点が密生し、葉の表にもはっきりした腺点がある。
総状花序は長さ2.5~15㎝ 、花が2個の仮輪が多数つく。
苞は披針形~狭披針形、長さ 2.7~3.5㎜、小花柄より短いかやや長い。
花冠は長さ3.~4㎜の紅紫色の唇形花。
萼は長さ2~3㎜、果実時に長さ約4㎜、上下に分かれ、
下側は2裂、上側は3裂し、上萼歯の先もやや鋭くとがる。
萼や花序軸などにも腺点が多い。果実は4分果。
分果は灰褐色、長さ約1㎜、隆起する網目がある。
ヒメジソ Mosla dianthera とよく似ており混同しやすい。
ヒメジソは葉の縁の鋸歯が4~8対と少なく、葉の長さがやや短く、卵形~広卵形である。
また、上萼歯の先が鈍いことが多い。
しかし、葉の鋸歯などの葉の形状や上萼歯の形状だけでは判別が難しいことも多い。
これらのほかに注目する点は次のとおり。
①色 イヌコウジュは全体に赤味を帯び、花も赤味が強く、紅紫色である。
②臭い イヌコウジュは臭いが強く、葉裏や萼に黄色の腺点が密につき、葉の表にも黄色の腺点がある。
ヒメジソは腺点が白く、葉裏につく密度も少なく、葉の表には腺点がない。
③毛 イヌコウジュは茎の綾の毛だけでなく、面にも細毛がある。
手元の資料をまとめると以上のようだ。
「泉の森2015・10・10」
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