“春一番の野草!”《襍観・/・点描‘16-17》

セントウソウ(仙洞草) セリ科(Apiaceae/Umbelliferae)
学名:Chamaele decumbens (Thunb.) Makino
別名:オウレンダマシ(黄連騙し)
林縁に静かに佇んでいるように見ゆる。
少し引いて見ても何とも愛らしい。


森林に生える小さな多年草。花は白色。葉柄は紫がかる。
セントウソウは、他の花より一番早く咲くことから、
「先頭」という意味の名前が付いたという説もある。
別名のオウレンダマシはどちらかというと、
花よりバイカオウレンなどの実に似ることからのようだ。
セントウ(仙洞)とは、仙人の住む洞窟のことらしい。
日の当たらない林や、登山道などでよく見かける。
セントウソウ属は、1属1種、日本特産。
葉は混生し長い柄のある2回3出葉で、小葉は卵形で鈍鋸歯がある。
葉の間から複散形花序を出し白い小さな5弁の花をつる。
小さい花弁が内側にカールしているのが特徴。
別名はセリバオウレンに葉が似ていることによる。
蔵王山麓では4月頃、見れた。果実は5月中に熟して落ちてしまう。
小葉や裂片の隙間は変化が大きい。葉柄の基部は左右に広がっている。
総苞、小総苞や萼はない。5個の花弁の先が少し曲がるのが特徴だ。
雄しべは5個、長く花弁から突き出る。葯は白色。花柱2個も長い。
花期としてみると今年は少し早いように感じる(普通3~5月)。
林内、林縁にひっそりと咲く風情は楚々としている。
在来種(日本固有種)である。北海道、本州、四国、九州で見られる由。


「筑波山麓 2016/2/27」


#花

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