※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
箱根は、各所で温泉地として整備され、山の原風景が見過ごされている。
山中を歩けば観ることはできるだろう。
古来より湯坂路と呼ばれた古道があるが、そこは箱根の原風景そのものである。
温泉場と言う風情とは違った趣ある山道。
そんな山間には、山桜が点在している。山桜は点在してるから風情があるのだ。
並木や群落も楽しめるが、自然植物と一体となってある姿が個人的には好き。
先週、所用があって箱根に参った。途中、お茶を馳走して頂いた「山小屋カフェ」
個人の山荘を改装してカフェを開いた由。
その山荘の入口に「霧島竜胆」が、、、圧巻は山荘前に鎮座していた山桜の古木。
山桜と云われるが、大島山桜!?!と映った。来春は、花見に・・更に検証も^^)。
箱根散策の楽しみがひとつ増えた。
※ ※ ※ ※ ※ ※
キリシマリンドウ(霧島竜胆)
日本各地に自生しているが、鉢植え園芸用として結構流通している。
霧島竜胆は、リンドウ科リンドウ属の多年草。
一般で言われる竜胆(リンドウ)は本州から九州にかけて自生。
霧島竜胆もその品種の1つで、霧島で発見された固有種。
山野草として庭園植えや鉢植えとしても広く愛好されている。
草丈は10センチから30センチくらい。
葉は披針形(笹の葉のような形)で向かい合って生える対生。
開花時期は8月から10月。
花の色は濃い青で、茎先や葉の脇に1つないし数輪の花をつける。
花は筒形で先が5つに裂け、日が当たると花の先の裂片が開く。
夜や雨の日、花は閉じる。園芸品種には白花のものもある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)。
属名の Gentiana は紀元前のイリリア王「ゲンティウス(Gentius)」の名に由來。
種小名の scabra は「ざらつく」という意味をもつ。
変種名の buergeri は日本植物の採集家「ブュルゲルの」という意味。
品種名の procumbens は「這った」という意。
「神奈川県・箱根町・仙石原&畑宿入り口近く」