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イソギク(磯菊)
関東地方南部(房総半島)~伊豆半島(東海地方)、伊豆諸島に自生。
自生範囲は限られているようだ(確認されてる地域)。
海岸の砂浜などに生え、高さは20~40cm程度。
葉は倒披針形で、裏面は白い毛に被われ、表面は白い縁取りのように見える。
10月から11月ごろに、黄色い頭花を管状花だけで咲き魅せる。
が、頭花の外周に舌状花が並ぶものをハナイソギク f. radiatum と呼ぶ。
キク属 Dendranthema で舌状花の無いものをアヤニア属 Ajania(亞菊屬)とする。
キクとの自然雑種、黄花のものはウラジロギク・サトイソギクなどの名で、
そして白花のものはハナイソギクの名で呼び、栽培もされているものもある。
海岸のハマギクやアシズリノジギクは普通の花弁だが、こちらは非常に小さい花弁。
これらの植物は強風の吹き荒れる海岸の断崖や砂地で丈夫に育って花を咲かせる。
このような環境で育っているイソギク等の花々、実にたくましい。
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このイソギク、以前は三浦半島の海岸ではどこでも観られた。
しかし宅地開発、海岸線の道路整備等で生育環境の変化でめっきり減ってしまった。
反面、立ち入り禁止状態の海岸線では、群生している。何とも皮肉なことだ。
「鎌倉市・稲村ヶ崎2016/11/05」