新春の花。


<福寿草>
キンポウゲ科フクジュソウ属
学名:Adonis amurensis
英名:Amur adonis
原産地:東アジア 、日本、朝鮮、中国東北部、シベリア東部
花期:2〜4月

「福と寿を持ちて金にも輝ける目出度き花の咲く元日を」

「憂きことは避けて見たくも無しひたに福寿草の花愛で暮らす日々」

「輝きの黄色の花よ福寿草子等の上にも届けよ福と寿」

「穏やかなる正月三ケ日過ぎ行きて冬陽に開く福寿草はも」

「猪の牙に刺されしアドニスの血の花という赤き福寿草」
『 Adonis(アドニス)は、ギリシャ神話に登場する、イノシシの牙に
突かれて死んだ青年の名前に由来。
傷から出た血のように赤い花に例えた
(欧州産のそれは黄色ではなく 赤い花)。
洋種の「アドニス・ベルナリス」は、大輪である。
今年は猪年、僕の干支。さてさて、今年の運勢は如何!?!

「辻占福寿草」と言う和菓子がある由。
金沢・諸江屋の和菓子。
菓子の中に紙切れが入っている。
御神籤(おみくじ)のような菓子!!
《昔から金沢名物「辻占福寿草」は粋で可愛らしい縁起菓子です。》と。
折りたたまれた紙に、
かならずおいで・・おもいがよい・・むねがやすまる・・
ほれたなか・・ねてはもおかる・・たよりをまつ
なんとも遊び心ある和菓子だ。

扨・扨・・・。
福寿草(ふくじゅそう) 
 覗きこむ子のふしぎ顔福寿草--良寛--
『良寛(りょうかん 1758-1831)。
江戸時代の曹洞宗の僧侶、歌人、漢詩人、書家。
無欲恬淡な性格で、生涯寺を持たず、諸民に信頼された。
また、難しい説法を民衆に対しては行わず、
自らの質素な生活を示す事や、
簡単な言葉で一般庶民に解り易く仏法を説いた。
「子供の純真な心こそが誠の仏の心」として、
子供たちとよく遊んだといわれている。
淡雪の中にたちたる 三千大千世界(みちあふち)
またその中に 沫雪(あわゆき)ぞ降る   
 良寛』

「福寿草」は、野生のそれは、本来は2〜3月の開花であるが、
正月用の鉢植えとして園芸用に早咲きにさせている。
黄金色ともいえる黄色い花は、可憐でお正月にふさわしいのだが、
青森・八戸の友人から野に福寿草が咲き始めたとメールが届いた。
自然界は天候・気温に敏感なのか!?!

福寿草は、日本各地で見られるが、野生のそれは数種類あるらしい。
別名、 福寿草/元旦草/元日草/正月草/歳旦草/
朔日草/長寿菊/長寿草/報春花/土満作
日照 戸外の直射日光下(花後すぐ〜10月下旬は50〜70%遮光)
水やり 土の表面が乾けば与える
肥料 花後すぐと、11月に、固形肥料の置き肥、加えて、
花後すぐ〜葉が枯れるまで、
7〜10日に一度の液肥
植え替え 10月上旬〜12月上旬
(根はとても長いが、切り詰めない)
繁殖 【株分け】植え替えと同時期
【タネまき】採ってすぐにまく
耐暑性 わりと強いが、地上部がないので存在を忘れない
耐寒性 強いが、凍らせない

旧暦の正月頃、雪の下から鮮やかな黄金色の花を咲かせる、めでたい植物。
年末が近づくと、促成栽培の株がよく出回る。
太く長い根をたくさん持つ植物なので、
なるべく健全な根が多く残っている株を入手したい。
一般的な原種のフクジュソウと、園芸品種の「福寿海」がある。
他にも品種はあるが、やや気難しい。
ヨーロッパのそれは、花弁が朱赤色で、花の中心が黒い種類もある。
これは秋まき夏咲きの一年草。
園芸種の「秩父真紅」や「紅撫子」は、花が鮮やかな赤橙色。、
「紅撫子」は、花弁の先に細かい切れ込みが入る。
また、「寿」とあるそれは、八重咲き種。
ほかに、三段咲き(花の縁と中心が黄色、その間が緑色になる)の品種もある。
「洋種フクジュソウ」と呼ばれるベルナリスは、やや開花が遅い。
基本的に寒地性の植物で、関東地方より北の地域でよく育つ。
太平洋側には、あまり自生していない。
花は日が当たったときだけ開くので、日陰に置いたりしない。
根の量が多いので、鉢植えにする場合は、5号くらいの鉢を用いる。
手持ちの古株を正月に開花させたければ、秋植え球根の水栽培と同じように、
戸外で十分寒さに当ててから、12月上旬頃に室内に入れ、
日の当たる暖かい場所で管理する。
しかし、自然開花させたほうが花色が美しい。(特に赤系の花は、その傾向が強い。)
連作を嫌う。
地植えの株は、3〜4年をめどに場所を替える。
放置すると白絹病が発生して全滅することがある。
もともと落葉広葉樹林の下草なので、地植えにする場合は、落葉樹の下を選び、
土には、堆肥などの腐食質を多めに施しておく。
有名な有毒植物で、死亡例もある。めでたい名前のせいか誤って食べる人がいるらしい。
強心薬でもあるが、素人療法は怖い!!

「福寿草」は、古くは、賀正蘭、側金盞花、雪蓮などとも呼ばれていた。
日本の園芸書として最古の「花壇綱目」(1681年)にも、
「福寿草、花黄色、小輪也,正月より花咲。
元旦草、朔日草(ツイタチクサ)とも、福つく草とも俗に言」と記載されている。
今の正月に飾られる花は室(むろ)での促成栽培で、
各地生地で咲くのは今の2月下旬(早春)の頃。
この花は向日性で、陽を追って朝から夕方まで40度も首をふる。
自生地としては、南は阿蘇、五家荘、祖母山のような深山にみられるが 
数は少ない。北にいくにしたがって標高は低くなり、数も増えてくる。
北海道では平原に自生する。
前述したように福寿草には全草、
特に根や根茎にシマリンをはじめとするジギタリスの強心
配糖体によく似た成分が含まれている。
誤用による事故の危険性があるので民間、家庭では使用してはならない。
「四季を彩る薬草の花 美寿実出版部編」より。
   
我が家の庭を新年早々に彩る、華麗な花である。
丹精こめて育てた亡母を引き継ぐことは、大変だぁ〜〜^^。
どこぞ??で集めたか?資料を読むのも大変^^。

そんな事で・・1年は始まった。  

#園芸 #花

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そうそう、この花を見ると「春・・・」と思います。
ですからわたしとしてはやはり3月くらいの開花がいちばんうれしいですねー。(^^)

食べた方がいらっしゃるとは・・・ちょっとびっくりでした。
毒も使い方によっては薬になりますが、素人判断はだめですねー。
Posted at 2007-01-12 18:20

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最近は、季節感が希薄です。
植物にしても同じで・・・。
園芸種・・・温室栽培!!等々で。

こだわって、野の花を探し求めている。
でも、人間の成した結果で温暖化が進み、花が・・色々な花達が、異変を知らせてくれています。
それを警鐘ととるか、時の流れと思うか・・!?!
福寿草が咲き・・水仙が咲き・・梅が開花して・・・、「春」を感じたい。
Posted at 2007-01-14 18:04

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>丹精こめて育てた亡母を引き継ぐことは、大変だぁ〜〜^^。

綺麗な黄色ですねぇ。
福寿草って、こんなに濃い黄色でしたっけ?

育てるのは難しいのでしょうか?
色の少ない冬に、欲しい花ですね。

お母様の大切な形見、大切に。
Posted at 2007-01-15 17:00

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コメントありがとうbirdyさん。

野生種の福寿草を植えて十数年たちます。
僕が手入れをしたのではありませんので何ともいえませんが、園芸屋さんでよく聞いて、求められることでしょうか。余り手の掛からない花です。庭の日陰に植えられると良いのでは。。。
来年のブログルアップを楽しみに((^0^*オッホホ)しております。
Posted at 2007-01-17 09:38

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