コボタンヅル(小牡丹蔓);
ボタンヅルより小型という名前なんだろうが、花や葉の大きさはほとんど変わらない。
葉が2回3出複葉。ボタンヅルは、葉が1回3出複葉という微妙な違い。共に在来種。
葉の形は、広卵形で先は鋭り、大型の粗い鋸歯がある。
茎は強いが皮は縦に裂け易く枝は、暗紫色を帯びる。葉は対生、長柄があり2回3出複葉。
小葉は長さ2~4㎝、長楕円状披針形、先は鋭形、粗い鋸歯があり、両面に短毛がある。
葉腋に短い円錐状の集散花序を出す。花は多数つき、白色、直径1.5~2㎝。
花弁は無く4枚の萼片が十字形に開く。雄蕊は多数で萼片より短い。葯は長さ2~3㎜。
蔓性の落葉藤本(とうほん)で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。ボタンヅルの変種。
神奈川県内では丹沢や箱根では多く見かける普通種なのだが。。。!
仙人草の勢力が強い湘南・鎌倉・三浦半島では大磯丘陵や三浦半島北部で見かける程度。
名前が紛らわしいコバノボタンヅル(小葉の牡丹蔓)という別の近似種もある。
「令和参年(皇紀2681年)8月10日、記」