《雅羅・/・襍懐古〝山花ⅩXII〟❖ ’24-235 ❖》

シロウマチドリ(白馬千鳥) ラン科(Orchidaceae)
学名:Platanthera convallariifolia (Fisch. ex Lindl.) Lindl.
別名:ユウバリチドリ
シロウマチドリ(白馬千鳥); 環境省絶滅危惧Ⅱ類(VU)
高山帯で森林限界を超えた日当たりの良い場所や湿った草原、
亜高山帯の渓流沿いの林縁・草原で自生がみられる。
草丈25-50cm程の多年草。花も含め全身緑色のラン科高山植物。
最近では鹿の食害により激減している。
根は紡錘状に肥厚し、茎はやや太く稜がある。
太い茎に葉が互生、上部には無数の黄緑色の花と包葉が密集してつく。
花と包葉が絡み合うような姿は、独特で趣があり、特徴的である。
葉は、5~8枚つき斜上し、苞が長く花序下部では花より長い。
花は茎頂に穂状に10~30個の花を付る。
黄緑色の花が、唇弁が垂れ、穂状に10~30個の花を付る。
苞は下方の花では花よりずっと長い。
唇弁は長楕円状卵形、側花弁は横に広がり、距は短く下向きに曲がる。
背萼片は広卵形で鈍頭、長さ4~5mm、側萼片は斜卵形、平開し長さ6~7mm。
側花弁は狭卵形、背萼片と同長。唇弁は長楕円状卵形、先は垂れ鈍頭。
花の距が下向なので、幅広の唇弁の奥に隠れてあまり目立たない。
唇弁の先端は尖らず、細長い舌を連想させる。
側萼片は横に全開し、側花弁は前方へ伸び互いの先端がくっついている。
見れば観るほどに不可思議な花構造である。


上2画像は、花構造解説。


《 後立山連峰白馬岳周辺の花〝白馬千鳥〟8月山花ⅩXII  ❖ 1967/夏 ❖ 》
白馬岳・鑓温泉近くに白馬千鳥の自生地がある(現在は分らない)。
その自生地に行くには4時間位は登らなくては到達出来なかった。
また、雪渓の状況によっては花期も変わる。
それ故、観に行く登山客も少なく秘境的で幾度か写真を撮りに行った。
最近は、各地の山で鹿の食害で植物が減っている。少し心配だ。

「令和陸年(皇紀2684年)8月22日、記」


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