《雅羅・/・襍〝備忘録24-27〟❖ ’24-266 ❖》

オクモミジハグマ(奥紅葉白熊)... オクモミジハグマ(奥紅葉白熊) キク科(Asteraceae)
学名:Ainsliaea acerifolia Sch. Bip. var. subapoda Nakai
オクモミジハグマ(奥紅葉白熊)... オクモミジハグマ(奥紅葉白熊);モミジハグマ属
本州、九州(北部)の山地~深山の林床・林縁などに生える。
茎高40~80cmの多年草。茎には、長毛がまばらに生える。
葉は4〜7個が茎の中部にやや輪生状につき、腎心形または円心形。
長さ5〜13cmの長い柄があり、掌状に浅裂する。
縁には鋸歯があり両面にまばらに軟毛をつける。
茎は枝分かれせず、先に穂状に頭花をつける。
葉は茎の中央部に集まって互生する。
下の葉ほど葉柄は長く、葉柄の基部は赤味を帯びる。
葉は、4枚前後が茎の中部にやや輪生状につき、
軟毛のある長さ5〜13cmの長い柄があり、
腎心形または円心形で長さ6〜12cm、幅6〜18cm、
掌状に浅裂し、質は薄く、縁には鋸歯があり、
両面にまばらに軟毛をつける。楕円形の大きな蕾。
総苞片が鱗状に重なり合っていて目立つ。
花は他のキク科の多くの花と同様に、
初めは雄性期で後に雌性期になる。
開花直後、雌蕊は、筒状の雄蕊の中に隠れている。
突き出た雄蕊だけが見えている花が雄性期で、
雄蕊の先から2つに裂けた柱頭が見えている花が雌性期。
花の構造は木本のコウヤボウキに似る。
頭花は多数が穂状につき、花時には横向きとなり、
花柄は長さ2mmほど、小さい苞がある。
小花は3個あり、花冠は白色でふつう5裂し、左右相称。
総苞は筒形で長さ1.2〜1.5cm、総苞片は多列に並び、乾いた膜質。
外片は広卵形でごく短く、内片は長楕円形で長く幅2〜3mm。
花期は8〜10月。 モミジハグ... 花期は8〜10月。
モミジハグマは近畿地方以西に分布、葉が掌状に深く5~7裂する。
テイショウソウは、本州(千葉県以西~近畿地方)四国に分布する。
葉は長さ10~15㎝、長楕円形~鉾形、心脚、
表面に淡色の班紋が入り、波状の鋸歯縁。葉柄は短い。




《 里緑地(里山)の秋花〝深山鶉〟 ❖ 9月~10月上旬 ❖  》
**神奈川県植物誌** 4.モ... **神奈川県植物誌**
4.モミジハグマ属 Ainsliaea DC.
(佐々木あや子,『神植誌 01』:大場達之,図:佐々木あや子)
多年草.
葉は根生してロゼット状または,茎の下部から中部に輪生状につき.長い柄がある.
頭花は総状,穂状,円錐状につく.頭花は3個の筒状花から成り,ときに閉鎖花になる.
総苞は細い筒状で,総苞片は多列.花冠は5裂して,裂片は反り返る.
痩果は縦肋があり,1 列の羽毛状の冠毛がある.
東アジアと東南アジアに約 50 種があり,日本に約 8 種,県内に 3 種がある.
A.葉柄は葉身より長い
B.茎は高さ 40~80cm.葉は腎形で掌状に浅く裂け,長さ 6~12cm
(1)オクモミジハグマ
B.茎は高さ 10~25cm.葉は 5 角形で長さ 1~3cm
(2)キッコウハグマ
A.葉柄は葉身より短い.葉は長楕円形で心脚
(3)テイショウソウ
(1)オクモミジハグマ Ainsliaea acerifolia Sch.Bip. var. subapoda Nakai
 頭花は穂状につき,短い柄があって,横向に咲く.
痩果は長さ 9.5mm,冠毛は長さ 10mm.
本州,九州(北部);朝鮮,中国に分布.
ブナ帯下部~ブナ帯の夏緑林の林床に生え,稀にシイ・カシ帯に見られる.

オクモミジハグマは,西日本に見えるモミジハグマが基本種と云われるが、
二種間をはっきりと識別できないでいる。
身近(平地)で見れないだけに最近は、自生地を訪れていない。
県内自生地が保存されていることを祈りたい。


「令和陸年(皇紀2684年)9月22日、記」


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