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15年前の日記から。
1996年 4月24日(水)25:10
今、偶然にNHKの司馬遼太郎の遺産の再放送を見ることができた。
彼が未来を担う小学生の教科書に残した言葉。それは
人類の普遍的なことはただ一つ。人間は自然の一部であるということ。
人間の生きる基本は他人の痛みを分かる優しさを持つということ。
そのことだった。その朗読に不思議な感動をおぼえた。
難しく考えることはないんだと。
また山折哲雄は言っていた。日本人の宗教観。
日本人の心の中には超越神というのもがいる。
時代時代に外国から輸入した。
儒教からは「修養」を仏教からは「無」と「空」を
そして西欧社会から「個人主義」を学んだ。
それそれが日本人の倫理観を創ってきたが、
現代は個人主義が変貌し、欲望資本主義になってしまった。
神を持たない日本にカルト宗教が暴発する恐れはまだまだ続く。
司馬遼太郎は宗教は、人間を飼い慣らすためにあると言っていた。
ファンダメンタリズム(原理主義)は怖いとも話していた。
人々がカルト宗教に引き込まれる恐さを話していた。
自分なりに解釈する。
人間は自然の一部、そんなに偉くない。
自然への畏敬を忘れるてはいけない。
優しく生きることが大切であって、
みんなが優しく生きていけば宗教なんていらなくなるんだよ。
と司馬遼太郎は言っていたはずだ。
あれこれ理屈をこねずに出来ることからすればよい。
堕落することを肯定する厭世観と快楽主義的思想は度を超してはいけない。
暗在系が本当の世界かどうか分からないし、楽しければよいと言うものでもない。
確かな自己を確立し、優しさを持って自然と共に生きていこう。
自己を確立するために勉強している。迷いを無くすために勉強していく。
或いは自己を無くすために勉強していく。
(1996年4月23日深夜)
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Posted at 2011-04-02 19:35
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