「ピアノソナタ『月光』殺人事件」で考える起承転結④
May
22
一度も触れないままに④まで来てしまった(笑)
今回はしっかり触れていきますよ。
名探偵コナン「ピアノソナタ『月光』殺人事件」。
まさに、起承転結に基づいた構成になっていると思う。
というか、ミステリー全般的に、
起承転結を踏まえないと成立しないと思うから、
当然と言えば当然なんだけど。
私なりにまとめるとこんな感じ。
【起】
・小五郎のもとに、「麻生圭二」と名乗る人物から
犯行予告とも取れる、奇妙な捜査依頼の手紙が届く。
・依頼の意図を図りかねながらも、
一行が船で月影島に向かう
・島に着いた一行は、「麻生圭二」が
12年も前に亡くなっていることを知る
【承】
・第一の事件発生
・第二の事件発生
・第三の事件発生
【転】
・コナンが真相に気づく
・推理ショースタート
・犯人は意外なあの人だった!!
・いつのまにやら犯人が脱走
・コナンが慌てて公民館へ
・公民館でピアノに向かう犯人を見つけて、
コナンが説得を試みる
・犯人は「もう遅いよ……」と言って、
コナンを抱きかかえて外へとぶん投げる
・燃え盛る公民館から、
切なげなピアノの音色が聴こえる
・公民館が焼け落ちる
【結】
・第三の事件発生時に殴られた人物の
真相に触れる
・一行、船で月影島を後にする
・蘭が犯人の言動に言及
「どうしてお父さんに殺人予告、出したんだろう?」
・上記疑問に対するコナンなりの答えを示す
・犯人が最期にコナンに当てて送った暗号の意味が示される
以上。
原作及び、アニメのリブート版だと、
「承」のところに、「許さねえっ!!」のシーンが入ります。
>>>許さねぇっ!!
>>>殺人を予告してそれを平然と実行するヤツなんて、
>>>絶対に許さねぇっ!!!
このシーン。
これが、全体を通じて、
どのような意味を持つのか。
「起」と「転」と「結」が、
それぞれどんな意味を持つのか。
そうやって考えると、
このシーンを再現することの意味が、
見えてくるのではないかと。
この作品において、
いかにこの「殺人予告」が大事なものであるのかが、
見てくるのではないかと。
そして、だからこそ、
「承」にそのシーンを入れるのであれば、
「起」と「結」をもっとしっかり描いてほしかった。
堂々と殺人を予告して実行する、
まるで愉快犯のような犯人に怒りをぶつけたコナンが、
深い哀しみと後悔を抱くその過程を、
もっとしっかり描いてほしかった。
そして、そのような過程があるからこそ、
コナンはその後、
「推理で犯人追い詰めて殺しちまったら、殺人犯と同じ」、
「絶対に死なせない。生きて償ってもらう」という信念を持つに至るわけで。
この事件における、
大きい枠組みでの「起承転結」は、
まさにこの「殺人予告」なんだと思う。
まるで、不気味な「挑戦状」のように思えていた、
犯人からの予告が、
実は哀しい心の叫びだった。
「助けて」という心の叫びだった。
「お願いだから止めてほしい」という、
心の叫びだった。
それに気づけなかった。
気づけずに、推理で犯人追い詰めて、
自殺させてしまった。
犯人は、とても優しい人だった。
優しくて、心根の綺麗な人だった。
それにようやく気づいて、
深い後悔と懺悔を胸に、
月影島を後にする。
それが、この事件における、
大きな意味での、起承転結だと思うのです。
だから、この「殺人予告」の不気味さと、
それを送りつけてきた犯人の本気度が垣間見える冒頭を、
省略しないでほしかった。
「予告」に秘められた真実が明かされるラストを、
余韻を、省略しないでほしかった。
そこを省略するくらいなら、
「許さねえっ!!」のシーンなんていらなかった。
あそこは、「起」と「結」さえしっかりしていれば、
なくてもちゃんと成立する。
漠然とでもいいから、
「いたずらなんじゃないか」、
「弄んでいるんじゃないか」という空気を色濃く示せれば、
それを最後で覆すことさえできれば、
あのシーンはいらない。
改めて最初を振り返ったときに、
あの脅迫めいた奇妙な捜査依頼は、
犯人の必死さの裏返しだったんだ、
ということを暗に示せれば、
犯人に対する怒りが
悲しみや後悔に変わる瞬間を描ければ、
短い時間枠の中で、
あえてあのシーンを描く必要はない。
それでも描きたいのであれば、
しっかり時間枠を確保した上で、
丁寧に描いてほしかった。
他をおざなりにはせずに、
しっかり描いてほしかった。
だけど、時間の都合上なのか何なのか、
些細だけど重要なあれこれがいろいろ省略されているから、
いろいろと物足りない印象を受けてしまったのだと思う。
素晴らしい作品であるだけに、
非常に残念です。
「ピアノソナタ『月光』殺人事件」で考える起承転結③
May
22
どうやら、
この「ピアノソナタ『月光』殺人事件」。
原作では6話に渡って描かれた物語を、
アニメ化にあたり、
1時間にぎゅっと凝縮して放送したのが、
25年前のアニメ初版だったようです。
そして今回のリブートにあたっては、
前後編に分割しての放送なので、
OPやED、次回予告等に割く時間が
2倍になり、
本編に割ける時間が
さらに短くなってしまったのだと思う。
だからこそリブート版は、
随所でセリフやシーンが
カットされていると思うのですが。
そのような状況にも関わらず、
あえて追加されたシーン。
それが、第二の事件発生直後に、
コナンが壁に向かって、
犯人への怒りをぶつけるシーンです。
>>>許さねぇっ!!
>>>殺人を予告してそれを平然と実行するヤツなんて、
>>>絶対に許さねぇっ!!!
このセリフ、ここだけ見ても胸熱だし、
今後の展開を踏まえれば、
別の意味で胸熱なんだけど。
だけど、ただでさえ時間足りない中で、
あれこれ削りながらも、
原作にはあって、
アニメ初版にはなかった、
このセリフを
あえてぶっこむからには、
もっとこのセリフを
生かしてほしかった。
カセットテープという、
今ではもう時代遅れなツールを
トリックに使う以上、
そこを変えられない以上、
どうしてもカセットテープの仕組みを
丁寧に説明する必要が出てくる。
だから、そこでも時間が
取られてしまう。
にも関わらず、
初版にはなかったこのシーンを
入れる意味。
単なるファンサービスという
意味合いであったなら、
あえてここを再現することで、
原作ファンを喜ばせたいだけだったなら、
個人的には、
そんな中途半端なことは
しないでほしかった。
入れるからには、もっと時間枠取って、
全体をもっと丁寧に描いてほしかった。
拡大スペシャルが無理なら、
前編、中編、後編の三部作でもいい。
しっかり時間を取って、
冒頭とラストをもっと
丁寧に描いてほしかった。
その上で、初版ではカットされたあのシーンを
入れてほしかった。
そしたら、あのシーンが、あのセリフが、
もっとずっと生きてくる。
とてつもなく意味のあるものになる。
今後におけるコナンの
行動原理につながる、
とてつもなく重要なセリフになる。
シーンになる。
だけど、OPに合わせての駆け足な冒頭と、
EDにブツ切りされた上に、
時間も余韻も足りないラストを見せられると、
本当にあのシーンを復活させる意味は
あったのだろうかと思ってしまう。
冒頭とラストあっての、
あのシーンだと思うから、
冒頭とラストが削られているにも関わらず、
あのシーンだけしっかり追加されても、
本末転倒な気がするのです。
④につづく。
「ピアノソナタ『月光』殺人事件」で考える起承転結②
May
22
というか、ここからが本題。
リブート版、やけにあっさりしているな、と思ったら、
そもそものこと、
冒頭部分が違うのですね……。
違うというか、小五郎さんが捜査依頼を受けて、
みんなで月影島にやって来るシーンを、
初版ではしっかり描いているのに対し、
リブート版では、
そのままOPに組み込んじゃってる……。
時間短縮になるし、
冒頭はこれで行けると思ったんだろうけど、
OPと同化してしまって、印象が薄い。
正直、1回目見たときは、
OPは聞き流していたから、
全く気付かなかった。
2回目で気づいたけど、
おっちゃん、
軽快なOPに合わせて口パクしてるから、
いったいどういう経緯で、
一行が月影島にやって来たのかがわかりづらい。
ぼやや~んとしかイメージできず、
印象に残らない。
本筋には影響を与えない、
冒頭部分だから、ってことでこういう手法を取ったと思うけど、
実はこの冒頭、すごく大事だと思うんだよね。
だって、あの犯人が、
脅し文句と一緒に送って寄こした捜査依頼なんだよ?
それも、手紙だけじゃなくて、電話までして、
料金前払い(それも50万円)で、依頼してきたんだよ?
それが、どれほどの意味を持つか。
まさに、冒頭でさりげなく見せておいての、
後からものすごく重要な意味を持つシーンじゃないですか。
「夢幻伝説タカマガハラ」で言うところの、
「いただきます」じゃないですか。
「おまえを煮て食ってやる」じゃないですか。
だから、このシーンはもっと、
さりげなく、かつ丁寧に描いてほしかったな。
③につづく。
「ピアノソナタ『月光』殺人事件」で考える起承転結①
May
22
「ピアノソナタ『月光』殺人事件」について、
いろいろ調べてみたら、
リブート回、初回放送時にはカットされてた
原作のシーンが追加されてたり、
初回放送時には、
キャラの配置が原作と異っていたシーンを、
原作通りに再現したりと、
細部にこだわった作りになっているようです。
一方で、麻薬のシーンについては、
原作通りに表現する=「舐めさせる」のは辞めてほしいと、
原作者からリクエストを受けていたようで、
初回放送時でも、
匂いを嗅ぐだけで舐めてはいなかったんだけど、
さらにマイルドな表現(見るだけ)になっていました。
随所で細かい気配りをされた作品だったんだなと、
「手抜き」発言をしたことを反省しております……。
個人的にこの事件は、
昔、事あるごとに何回も
初回アニメを見返してたけど、
原作は、「読んだことあったっけ?あったかも?」程度なので、
今回のリブート回を視聴した際には、
その辺のこだわりには気づけませんでした。
ごめんなさいm(_ _)m
ただ、それを知った上で、
あえて言わせてほしいのです。
そこまでの気配りをされているのであれば余計に、
冒頭とラストを端折っちゃダメだよ、と。
冒頭とラストを丁寧に描いてこそ、
初版ではカットされていたシーンを
復活させる意味が出てくる。
むしろそれをしないと、
復活させたところで、
「コナン君、カッコいいっ!!」、
「めっちゃ熱血っ!!」で終わってしまう。
この事件の展開と、
この事件が今後のコナンに与えた影響を
知っている身からすれば、
+@で感じるものもあるにはあるけど、
でも、もう少し、この作品の中で
きちんと伝えてほしかったな、というのが
個人的な感想です。
長くなったので、次回に続きます。
「ピアノソナタ『月光』殺人事件」リブートvsオリジナル
May
22
「ピアノソナタ月光殺人事件」リブート版をようやく見た。
ようやく見たけど、
正直、拍子抜けしたというか、なんというか。
物足りない、と言えば良いのか。
なんだかいろんなところが端折られている気がして。
あれ?確かこういうシーンがあったはず、
確かこういう設定だったはず。
あれ?なかったっけ?違ったっけ??
私の記憶違いだったかな……?
そう思って、Youtubeに公開されている、
オリジナル版を見てみたら。
ものすごく、感動した。
ラストで泣きそうになった。
リブート版、あまりにも微妙で、
あれぇ???と思って、
見終わった直後に、
2回目の視聴を試みたんだけど。
その途中で、やっぱりこれは明らかに、
いろんなことが端折られているなぁと思い、
リブート版2回目の試聴を辞めて、
オリジナル版を見てみた。
やっぱり、オリジナル版の方がずっといい。
リブート版、セリフもそうだけど、
作画もちょこちょこ省略されている。
オリジナル版は1時間スペシャルだったから、
それを前後編に分割して放送すること前提で
リメイクするとなると、
どうしてもOPやED、次回予告に割く時間を
2倍として見なきゃいけないから、
端折らざるを得ない部分も
あったんだろうけれど。
でも、オリジナル版では、
セリフと映像できちんと見せてくれたところが、
リブート版ではセリフだけでの説明になってたり、
オリジナル版とほぼ同じセリフを
使っているにも関わらず、
セリフの途中でいきなりブツっと切るから、
前後の脈絡がわかりづらくなっている。
全体を通じて、
ひたすらオリジナルをなぞりながらも、
ところどころ端折るものだから、
そりゃ、物足りなさも感じますよね、っていう……。
リブート版の放送前には散々
「あの伝説の回を現代風にアレンジ」ってPRしてたから、
トリックはどうするんだろう、
あれは、当時だからこそ
成り立つトリックだと思うけど、
それをどう現代風に
アレンジするんだろう、って思ってたら、
そのまんまなんだもんな(笑)
このどこが、現代風にアレンジ?っていう。
単に、リバース再生の仕方をほんの少しだけ、
丁寧に図示しただけじゃないの。
あとは、おっちゃんがやたらと
宇宙飛行士の毛利さんと間違われるシーンをカットしただけ。
あ、もしかしたら、コナンくんが麻薬を
くんくんするシーンも削られていたかもしれない。
あれは、昨今のコンプライアンスを意識してなのかな。
犯人の性別に関する部分が
やけにさらっとしていたのも、
LGBTQに配慮して、
ということだったんだろうか。
でも、だったらそれって、
単に人気の高い「月光殺人事件」を再放送したいけど、
そのままだと、現代のコンプライアンス上、
難しいから、だから、リブートしました、ってこと???
でも、Youtubeでは公式さんがオリジナル版を
公開してくれているわけだし、
あえてリブート版を作る必要性、
あった……???
リブート版における随所での省略は、
現代におけるコンプライアンス上の制約+
現場の省エネ(悪く言うと手抜き)に思えてしまう。
コンプライアンス上の制約は仕方ないけど、
でも、もっとちゃんと作り込んでほしかったな……。
殊に、ピアノの音色が印象的なあの回だけは、
コナンが唯一、犯人を見殺しにしてしまったあの回だけは、
もっとちゃんと作り込んでほしかった……。
それができないのなら、
あえてリブートする必要はなかったと思う。
もっとも、リブート決定に合わせて、
オリジナル版を公式Youtubeで
公開していただけたことについては、
ものすごく感謝しています。
愛と勇気と責任と
Apr
22
https://news.yahoo.co.jp/articles/06d93ae59720c8c60510acc97dc8d4f824d2675e
水谷先生のコメント、
安易で無責任な擁護だという
声もあれば、
エールというよりもむしろ、
痛烈な皮肉だという
声もあって、
まさに賛否両論、
様々な意見があるけれど。
私自身はやっぱり、
エールなんじゃないかなぁと。
まるで鞘に収まった真剣のように、
真綿に包まれた十字架のように、
あたたかくも重たいエール。
それと同時に、
怒りのあまりに抜き身の剣を
突き立てたり、
心配の余りに
泣き喚いたりする外野陣に、
冷静になりましょうと呼びかけている。
そんな気がする。
この「エール」をどう捉えるのか、
どう受け止めるのかは、
あくまでも本人次第。
るろ剣の剣心vs宗次郎のシーンを
思い出しました。
ーー厳しい人だな……緋村さんは。
簡単に答えをくれないなんて、
志々雄さんよりよっぽど厳しいや……ーー
キャラの気持ちを信じる
Mar
30
物語の中で、
どのキャラをどう動かすのか。
それを頭で考えるのは
すごく重要なこと。
考えなくちゃ、物語は動かせない。
時にロジカルに。
時にシステマティックに。
だけど、それだけじゃ物足りない。
作者の思わぬ方向に
キャラが動いてくれた方が、
物語がおもしろくなることがある。
正直、「え?そっち!?」って思うけど、
キャラの思うようにさせてみる。
そうすると、意外とおもしろい方向に進んでいく。
これこそまさに、
キャラが「生きている」ってことなんだと思う。
かの高橋留美子先生も、
犬夜叉のラストを描くにあたり、
かごめに戦国時代と現代、
どちらを選ばせるかで迷ったときに、
かごめ役の声優、
雪乃五月さんに聞いたらしい。
かごめなら、どうしたいかと。
戦国時代で生きていきたい、
という彼女の言葉を受けて、
かごめは戦国時代で
生きることになったとか。
私のタカマ二次小説「廻り舞台と紡ぎ歌」でも、
キャラの言動やストーリー展開を
あれこれ頭で考えている一方で、
時々、キャラの好きなように
動いてもらっている。
そうすることで、
物語が思わぬ方向に進んでいく。
昔はそうやって動いてくれるのは
那智だけだった気がするけど、
最近は他のキャラも
動いてくれてうれしい。
特に泰造は、
以前はコミカルなシーン以外では
動かしづらかったんだけど、
今ではシリアスな場面でも
よく動いてくれるようになって、
すごく頼もしい。
これも、「取り残された世界で君と見たものは」で
彼の深部に触れたおかげかなぁと。
キャラに生きてもらうためには、
そのキャラをよく知らないといけない。
半妖の夜叉姫は、
それができていないんだろうなぁと思う。
視聴者をいかに引っ張るかに夢中で、
キャラの気持ちに全く寄り添っていない。
凱風師匠のあんな死に方、
もろはが望んだの?
とわやせつながいるから大丈夫!!って、
本当にもろはがそう思ったの?
単なる制作者側の都合じゃないの?
とわが理久を好きなのも、
三姫が麒麟丸と戦っているのも、
殺生丸がやたらと「剛臆の試し」とやらを
やりたがるのも、
弥勒が修行に励んでいるのも、
りんが泣いているのも、
時代樹の精霊が桔梗の姿で現れて、
それ以降、全く姿を現さないのも、
重要なことを知っていておかしくないのに、
なぜかだんまりだったり、
意味深な発言は思わせぶりで、
実はとんちんかんな言動をする楓婆ちゃんも、
行動原理が意味不能な
麒麟丸陣営も、
全部全部、制作者側の都合じゃないの?
ちゃんとキャラの気持ちに寄り添えている?
耳を傾けている?
とてもそうは思えないけど。
だから声優さんも、
気持ちを作るのが大変だったんじゃないかな。
とわ役、「この音とまれ!」の妃呂先輩だと知って、
超おどろきだよ。
妃呂先輩にはめっちゃ好感持てるのに、
共感できるのに、キュンキュンするのに。
腹黒かった過去さえ、
切なくて狂おしいのに。
なぜとわには、
これほどまでに感情移入できないのか。
うん、わかってる。
脚本が悪いからだ。
生きたキャラのお話。
Mar
22
いい加減にせえよっ!!って感じだけども(笑)
いやぁ、マジであれ、
反面教師で勉強になるんだわ(笑)
多くの視聴者が感じていた違和感。
どうして、弥勒も珊瑚も楓ばあちゃんも、
琥珀も翡翠も金烏も玉兎も、
犬夜叉やかごめの安否を知らないのか。
知らないどころか、話題にも出さないのか。
三姫の出生や育った過程を知らないのか。
あるいは、知っているのに黙っている?
なんで……?
なんかめっちゃ違和感あるけど、
何なの、これは……?
そう思った視聴者は多いはず。
それはおそらく。
夜叉姫に出てくるキャラの多くが、
自分の出番の時にしか動かない(動けない)、
「ゼンマイ仕掛けのお人形」だったからだと思います。
私を含め、素人はめっちゃやりがち。
目の前で動いてないキャラは生きてない♪
あれ?そんなキャラいたっけ?
わっすれてた~☆
え?メインキャラが活躍している間、
サブキャラは何をしていたか?
何を考えていたか?
そんなもん、考える必要あるの?
だって今、彼らの出番じゃないじゃん♪
目の前にいないんだから、
考えなくたっていいじゃん♪
目の前のキャラ動かすのだけで、
精いっぱいだから、無理だよ~☆
……はい。
キャラが人間として(妖怪としてでも良いけど)
生きていないのですよ。
単なる都合の良い操り人形なんです。
ロボットなんです。
だからね、人間味がない。
リアリティがない。
どこか異空間にいる不思議な
存在になってしまう。
だから、キャラの魅力がない。
外観や声が当時のまま(弥勒は違うけども)で
懐かしいとか、
あらまあ、珊瑚ちゃん、
素敵なお母さんじゃないの♪とか、
そういう楽しみ方はできても、
それ以上の深みがない。
広がりがない。
だってキャラが生きていないから。
都合の良い人形だから。
だから、その持ち味を生かすことも
できないんだよね。
オマージュと蹂躙の違い。
Mar
21
自分で一から物語を作れない人間が、
ネームバリューだけ借りて搔きまわしたって、
良いものができるわけがないという
素晴らしいお手本だわな。
二次創作している人間が、
偉そうに言うのも何だけど。
でも、お借りするのであれば、
やっぱりそれ相応のリスペクトがないと。
単なるパクリじゃダメなんだよね。
これまた、「説得力」のお話。
Mar
21
取り戻すために戦っていたのに、
そのさなかで、せつなが
「永遠の眠り」についてしまった、
ということを描きたいなら、
もっとせつな自身が眠れないことに
苦悩する描写を入れるべき。
とわの前では強がって、
「平気だ」とか言っているけど、
本当は困っている、といった描写を
入れるべき。
その上で、
ようやく眠れたと思ったら、
それは「永遠の眠り」だった、
って展開であれば、
少しは泣けたかもしれない。
あのシーン、
泣かせに来ているのはわかったけど、
ちっとも泣けなかった。
あれで泣いたと騒いでいるファンの心理が
ちっとも理解できない。
感受性が豊かなのかねぇ……????
あのシーン、
声優さんはものすごく頑張っていたと思う。
だからこそ、白けてしまうというか。
ちゃんと「説得力」を積み重ねた上で、
あの熱演であれば、
ボロ泣きしてたかもしれないのになぁ……。
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