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猫の揺りかご Blog

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メーデー、狸、AI #ノベルちゃん三題

thread
私が送ったメーデーに、
あなたは気づいてくれるだろうか。

わずかばかりの期待はまるで、
今にも割れそうな薄氷(うすらひ)のようで。

すがりつくこともできずに、
私は絶望の淵に沈んでいく。

AIを駆使した科学技術が発展する
世の中だというのに、

人間(ひと)が他人(ヒト)の心を
理解するのは難しくて、おぼつかない。

冷たい狸の置物が、
まるで私を小馬鹿にするかのように見下ろしている。

(ああ、死ぬのかな……)

そう思った矢先に、
頭上で何かが煌めいた。

それが何だったのか。
わかる間もなく、私は意識を手放した――。


#オリジナル #小説執筆

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昨今の作品タイトルに対する個人的感想

thread
Twitterで「いかにその物語を凝縮した言葉を持ってくるかが、
言葉選びの難関であり、楽しみであり」と書かれている方がいて、
激しく共感した。

タイトルってある意味「象徴」だと思ってるから、
「〇〇が××して〜しました」ってのはちょっと興醒めしてしまう。

タイトルで内容わかっちゃうから、
むしろ読まなくていいやって思っちゃう。

個人的には、長いタイトルというよりも、
説明しすぎなタイトルが苦手なんだと思う。

長くても、余韻だったり想像の余地だったりがあるものは好き。

たぶん、「主語+述語」が苦手なのではなく、
「主語+修飾語or 副詞+述語」とか、
「主語+述語+接続語+述語」とかが苦手なのだと思う。

目的語までしっかり揃えられたらもう無理。
そこは想像の余地残そうよっていう。

長くても余地や余韻があるものは好き。

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」とか、
「あの日」っていつ?結局、その花はいったい何なの?
なんで僕たちはまだ知らないの?っていう、余地があるじゃない。

「吾輩は猫である」だって、
なんで猫が吾輩名乗っているのか、興味を惹かれるし。
 
一見、文構造を網羅しているように見えても、
そこに「余白」があれば好きなのかもしれない。

「あの花」、改めて見たら、
実は目的語までちゃんと揃えてた(笑)

でも、抽象的だから惹かれるんだろうなぁ。
倒置法も利いてるし。

「超平和バスターズだった僕たちは、
小学生の時に見たあの美しい花の名前を
高校生になった今もまだ知らない」とかだったら、

萎えてた気がする(笑)

あと、本でも歌でも、
意外な組み合わせの言葉は昔から好き。

「獣の奏者」とか「鹿の王」とか「夏の罪」とか
「ガラスの仮面」とか「ネオンテトラの麻疹たち」とか、
「ロミオとシンデレラ」とか、「鋼の雪」とか。

「ロミオとシンデレラ」はこっちにも含まれるけど、
何かをもじるのも好き。

「この音とまれ」や「素敵な選TAXI」とか。

タイトルからずれるけど、
物語のモチーフに童話が入るのも好き。

「天使な小生意気」は原作が好き。

同じキスでも、ヒロインが白雪姫や眠り姫より
カエルの王子様を意識してるのがツボ。

「氷点」や「半落ち」等、
潔く名詞バン!の名作も多いなぁ。

特に実写化やアニメ化されてるのは
個性的な名詞が多いイメージ。

「既存の名詞+固有名詞」や
「造語+固有名詞」も多い気がする。

「犬夜叉」、「ハコヅメ!」、
「名探偵コナン」に「るろうに剣心」とか。
 


#小説執筆 #雑記

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追憶の香り

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タカマ二次小説「夢で逢えたら」の改訂版で、
初版にはない嗅覚の表現を加えたのは、
この作品の影響です。

【MAD】るろうに剣心 追憶編『花冠』


剣心の記憶に残る白梅香のように、
颯太の記憶にたゆたう香りを描きたかった。



#アニメ #動画探索 #夢幻伝説タカマガハラ #小説執筆

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あんなに一緒だったのに

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ガンダム見たことないけど、
曲聴いてるだけで、

すごく仲の良いふたりが次第にすれ違って
敵対するストーリー性を感じるし、

そういう小説を書きたくなる。





#動画探索 #小説執筆

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飴、ネオン、コート #ノベルちゃん三題

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雪道に所狭しと露店が並び、
そのあちこちで、色とりどりのネオンのようにきらびやかな飴が売られている。

真っ赤なコートに身を包み、買ったばかりの飴を頬張りながら、千鶴は笑う。

「これでもう、今年は風邪を引かないね」

この地域に昔から伝わる言い伝え。
旧正月の今日、祭りで買った飴を舐めると、その年一年、風邪を引かないのだという。

「正月早々、風邪引いたヤツがよく言うよ」

一眞の言葉を聞き流し、千鶴は賑やかな通りを軽やかに歩く。
買ったばかりのブーツが雪を踏み締め、サクサクと音を立てたーー。


#オリジナル #小説執筆

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希望、天使、カエル #ノベルちゃん三題

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希望を失い、反旗を翻した堕天使は、

幸せの象徴である
カエルのペンダントだけは手放せず、

まるで鎖のように自分の腕に巻きつける。

(ここは、とても暗くて寒いから……)

温もりも光も届かない。

だけど希望だけは失いたくないのだと、
祈りにも似た矛盾を胸に空を仰ぐ。

(このままでは終わらせない……)

このまま消えるわけにはいかないのだ。

蠍座の心臓に赤々と燃え盛るアンタレスのように、
闘志をたぎらせて誓う。

(必ず生き抜いてみせる……)

いつか必ず、表舞台に返り咲くその日までーー。


#オリジナル #小説執筆

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匂い、炭酸水、不安定 #ノベルちゃん三題

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金木犀の匂いが漂う庭で、
炭酸水を口に含む。

不安定な秋の空は、
心の中を映しているかのようで。

オレンジ色の花が風に揺れる度に
千紘の心はざわめく。

「いつまで続くのかな」

この不条理で混沌とした日常は。

(早く、帰りたい……)

そんな想いを、
しゅわしゅわとした泡とともに一気に飲み干す。  

空になったペットボトルのふたを閉めて、

やりきれない思いとともに、
投げやりにゴミ箱に突っ込んだ――。


#オリジナル #小説執筆

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最強のイメージソング

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ほんとにこの曲、
作品全体のイメージにぴったりなんだ。

タカマ二次小説のいろんなキャラに合う。

那智から那智へもそうだし、
柊から美舟へも成り立つし。

美舟自身が歌っているようにも思えるし。

都(リューシャ―)になかなか戻ってこない颯太と、
彼を捜しに来た那智に当てはめることもできる。

橋姫の策略にはまって
高天原にやって来た中ツ那智と、

彼を救うために、
魂羅川のほとりに降り立った
タカマ颯太に当てはめることもできるし。

颯太の体を借りて胡琴を奏でる橋姫や、

彼女に意識を奪われながらも
必死に自我を保とうとする颯太に当てはめることもできる。

まさにこれ以上の曲はないように思えてきた。






#動画探索 #夢幻伝説タカマガハラ #小説執筆

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合唱のその先に 

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久々の小説談義。
執筆中のタカマ二次小説に出てくる歌について。

全国優勝を果たす歌とはどんなだろうと、
合唱曲ジプシーをする一方で。

「あの人」に届く歌とはどんなだろうと、
あれこれ考えを巡らせていた。

前者を優先させて曲選びをすると、
後者が成り立たない。

後者を優先させようとすると、
そもそも合唱曲でピンと来るようなものがなくて。

だけど、独唱にするわけにもいかないし。

でも、やっとわかった。これだ。
合唱曲バージョンがないのなら、作ればいい。

音楽的才はないので、
作曲や編曲は無理だけど。

仮にそれをしたところで、
歌ってくれる合唱団もいないけど。

だけど、私には「言葉」があるから。
「小説」があるから。

イメージを膨らませて言葉にすることはできるから。

「天泣」のイメージで、
「この歌に誓おう」を合唱曲にする。

これだ。

一人はみんなのために。
みんなは一人のために。

「正確な歌唱」が、「調和の取れた合唱」が、
行き着く先にあるもの。

それは、一人ひとりが違うけど、
でも、決して一人の力では成し得なくて。

だからこそ、力を合わせる。
だからこそ、素晴らしい合唱になる。

粒が立った、けれど調和のとれた、
素晴らしい合唱になる。

だからこそ、「あの人」の心に届く。

目指すのは、全国優勝じゃなくて、
独りよがりな独唱でもなくて。

たった一人のために。
一人ひとりのために。

全員が力を合わせてつくる集大成。

これだ。
ようやくつかめた気がする。









#動画探索 #夢幻伝説タカマガハラ #小説執筆

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言葉が先か、映像が先か

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Twitterで「話を書くとき頭に映像が浮かぶ?
それとも情報だけが浮かぶ?」との質問を見かけたので……。

私の場合は文字と映像です。

文字から浮かんだインスピレーションを
いかに映像として描写できるのかを考えるとともに、

映像として浮かんだ光景を
いかに言葉として落とし込むのかに心血注ぎます。



#小説執筆

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