諭吉さんのことを書き留めて思い出したのが、「エンデの遺言」。「PON PONのポケット」時代に書き留めました。
「お金は老化しなければならない」というテーゼを第1次世界大戦後の時代にシルビオ・ゲゼルが投げかけています。(エンデの遺言P32)
目から鱗が落ちた思いでした。この世で不滅のものはない。しかし、現在の貨幣経済は違う。金貨・銀貨のように貨幣自体に価値があったものから、紙幣に移り、その紙幣も金本位制から離れ、その貨幣自体は、経済で流通するモノという売買の対象が消費されてなくなった後にも紙幣という貨幣はなくらなずに残る。この矛盾がいつの間にか、お金の単位という数字が人々の生活の裕福を左右し、自然の摂理を壊しはじめたというもの。
エンデに影響を与えたゲゼルですが、もう1人が、ルドルフ・シュタイナーだそうです。 シュタイナー教育として知っていた人ですが、社会改革としての社会有機体三層論を唱えていたとは知りませんでした。
ゲゼルとシュタイナーは同時代を生きています。ゲゼルが時とともに価値が減る「自由貨幣」を提唱し、シュタイナーが「老化する貨幣」を提唱しています。(エンデの遺言P74)
永遠に価値が変わることがないと考えられていたお金にある種の限界を持たせようとした。そのお金のあり方を変えることから、経済をとらえ、変えようというのが2人の共通したねらいといえるちうことです。(エンデの遺言P75 )
世界不況、赤字国債発行などのニュースが続きますが、フッと頭をよぎったのが、諭吉はどこにいる?
インターネット社会になって送金、支払いなどの多くはパソコンからされます。そこには実際のお札などの行き来はない。個人ベースの多くもカード決済です。
一昔前は三億円強奪事件があったように、実際の現金が輸送されていました。
さて多額の数字がいったり来たりしていますが、実際のお札はどこに? 国が景気刺激のためにお札を増刷しても実際の流通は?
多額預金を預かっているはずの銀行にOcen Elevenのように盗みに入ってみると、金庫は空。お札がまったくないなんていうコメデイ映画になるのでは?
「あの僕の諭吉さんはどこに言ったんでしょうね?」 お札はどこかにだぶついて保管されているのでしょうか?インターネット上で事故がおこったら、現物を持っているところが一番強い??
フッとそんな疑問がTVニュースを観ていたら頭をよぎった朝でした。
タコマはシアトルに政治・経済の中心が移る前までは、この地区の中心の街だったそうです。空港もダラス・フォートワース空港と同じように、シアトル・タコマ空港と2つの市の名前を取っています。空港がちょうど中間にあるからという理由もあると思いますが・・・
昨夕は、日本から来られている方の30年来の友人家族を訪問するのに運転手としてタコマまで行ってきました。シアトルから高速を車で飛ばすこと1時間余り。
アメリカ軍隊出身のご主人は、ビジネスで成功を収められ、息子が会社を継がれ、娘はアメリカ政府の中枢で仕事。毎週末、ワシントンDCとの間を通勤だとか。
家は和風・・・障子などはすべてご主人の日曜大工。
初めてなのに意気投合・・・楽しいひと時を過ごさせていただきました。メンバーでは私が一番若輩者。帰りにはいろいろお土産までいただいて・・・・
で・・・別れ際に奥さんといってもすでに70歳を超えられたおばあちゃんに・・・「貴方は暖かい人ね」とポツリと言われて、何だかフッと身が軽くなるというかふんわりとした心地になりました。いろいろ苦労されて今日を迎えられているのと思います。
でも成功してきた人々に共通なのは、「明るさ」・・・本当、笑う門には福来るでしょう。
インターネットがいくら発達しても、やはり「会って」なんぼのもんですね。
一期一会・・・そんなひと時の昨晩でした。
中国に抜かれる、抜かれたとかの同じ報道が目に付きます。他に報道することはないのでしょうか?
戦後60年以上も経過し、立派に成熟した日本経済。
数字と国民の実感の大きな乖離に問題があると思います。
偏差値とか数字ばかりを気にして学生時代を過ごした弊害?数字にでない本質の大切さに目がいかないというか、表したり、伝えたりするすべがないのか?
加工貿易国日本。円高の波のなかでどう日本製品の輸出を確保するか?伸ばすか?
円高のギャップを埋めるのに、下手に利益圧迫し安売りし、日本で働く人々の生活水準をどんどん落とすことがないことや悪戯に海外生産シフトすることをしない・・・といえばきれいごとに聞こえますが、政治家、企業トップの大変な判断、決断だと思います。
どう考えても異常な一過性と思われる円高・・・長期的な経営判断を狂わすことのないように辛抱?でも現実はそうもいっていられないのかもしれませんが、FTAやTPPという世界経済の波も為替以上にどう影響してくるのか?
21世紀のアジアの中での日本。製品輸出国もいいですが、人材輸出の日本というのは成立しないでしょうか?アジア諸国企業と合弁でもいいので、研究、製造など・・・単に工場という器の進出だけでなく、相手国の人々を沢山、日本に留学・研修で受け入れることを含めて考える。
もう20年近く昔・・・当時、ミネベアが新規進出したIT産業のビジネスで、タイから工員を数十名単位でパイロット工場・寮に引き受け、数ヶ月研修して返すことをしていました。しかし、その研修で得た知識、技術で国に帰ったらすぐに他社のいい時給に流れていき、競合他社のために投資して人材育成しているのか?のジレンマを経験されていたのを覚えています。
しかし、そのビジョンは今でも通じる素晴らしいものではないでしょうか?
表面的な数字より、どうしてそうなる・・・本質部分にもっと焦点があたること。
自分の仕事もそうですが、目の向ける角度を変えてみることが国全体必要な気がします。
明治維新・・・支配階級の武士が自分たちの特権を投げ出した。
それは、ある意味すでに階級だけでは成立しない武士階級でも生活できない貧困・不満があったと思います。
そこまで国民の生活がデフレで貧困に追いやられるまで、日本人の目が覚めないということがないといいのですが・・・
大河ドラマ「龍馬伝」のおかげで、再び龍馬ブームみたいですね。日本時間の今日は、龍馬の誕生日であり、暗殺された命日になります。
多感な高校生時代、初めて手にした司馬遼太郎の本が「花神」。当時のNHKドラマがきっかけでした。そして、「峠」。確か高校二年生の夏・・・河井継之助の生き様に正座して本を読んだ記憶があります。三冊目に手にしたのが「竜馬がゆく」。それから、私の竜馬を追っかける人生は、彼が暗殺された年齢を超えるまで続きました。今でも全8巻は30年以上、引越ししてもずっと持ち歩いてきました。
学生時代、龍馬を知ったときには、天然パーマ、近視・・共通項がひとつでも見つかればうれしがっていたものでした。
大学生時代、留学する時に大阪から飛び立つ前に、初めて東山霊山の墓前に渡米報告に親友二人を無理やり引き連れていったのも暑い夏でした。新婚時代の初めての国内旅行を京都にして、再び墓前・・・だけで飽き足りず、伏見寺田屋まで行ったときには、もう飽きられを通り過ぎて、あきらめられていたのかもしれません。
最近、この年齢になって龍馬の行動を振り返ると、孤独だったのかもしれないなあと思いあたるようなことがあります。誰にも理解されず、逆に利害関係を持つ周囲からは白い目で見られ、四面楚歌だった大政奉還のころではないでしょうか?
自分の人生の主人公であるために・・・分かれ道の時には、常に大変なほうを選択して来ました。それが正し選択だったかどうかはわかりません。でも生き様としては正しかったと思いたいと思います。
血が騒ぐ・・・そんな人との出会い、何も歴史上の人物だけではなく、今、生きている現在にもそうした一期一会はまだまだあると思います。
しかし、幕末に志士が今の日本観たら・・・・こんな腑抜けな日本になるための開国ではなかったはずだと嘆くのではないでしょうか?
龍馬に合掌・・・・
写真はあまり有名ではないですが、二七歳当時といわれている龍馬(左側)
よく知られている写真は、目を細めています。多分、近視だったせいでしょうが、大きく目を見開いていたら、こんな顔だったのでしょうか?
日本ではお財布携帯やプリペイド・カードは普及して当たり前ですが、確かNFCカードを最初に導入というか仕掛けたのが、ANA・大丸百貨店・ソニー銀行だったと記憶しています。
日本より物騒なアメリカだからこそ便利で広まるだろうにと思っていましたが、Discover Cardというクレジットカード会社が今回提案してきたのが、Discover ZipというNFC式?ワイアレスシール。
これを自分の携帯電話や何かに貼って使うというワイヤレス・カードサービス。
ひょっとしてこれでVISAやMCに対抗できるか?
ただ日本と違って、お財布携帯はプリペイドカード式かデビットカード式にしてスタートするのが現実的な気がします。
姓名からあなたの生涯を漢字二文字で表すと・・
上記クリックして、遊んでみてください。
酷暑だった日本の今年の夏。7月末に出張で東京に居たときにあまりの暑さで自販機で飲み物を買って、一緒だったヨーロッパから来ている知合いと話をしていたとき。
安全な日本だから自販機がこれだけ街中にあったもOK。アルコールも売られている・・・とちょっと日本人として安全日本自慢をした時に・・・コンビニも負けずと街角にあるし、24時間営業。本当に必要?自販機が消費する電力と発熱をなくすだけでも環境に優しくなるのでは?という違った観点にコメントに・・・なるほど。
便利と自然との共生は常に反比例の部分がありますね。
今朝ニュースを観ていたら、日本の自販機の売上は年間5兆円。
但し、普通の街角のたばこ屋さんとかは、自販機運営には保険料を支払わなければならず、本当に利益を生んでいる自販機の数は?となると疑問が出てくるかもしれません。つまり、ビジネスとしてどれだけ成立しているか?
それを補うように出たのが、顔認識技術での自販機。性別、年齢(10才間隔)を判別し、外気温も測って、その人にお勧め飲料を画面に出すというものでした。
面白いアイデア!でも・・・本当にここまで必要なのでしょうか?
新規技術、アイデア好きな日本人ならではかもしれません。
自販機メーカーとしては存亡を左右することですから、こうした新規開拓は必須です。
でもヨーロッパから来た人からみれば、その便利さより環境では?というコメントを再び思い出さざるを得ません。
先進国の新規ビジネスのパラダイムシフト・・・不便を享受する・・・・そこから何か生まれないでしょうか?
春から縁起がいいと思った年頭・・・ある医療関係のベンチャー会社のアジア進出前提でのビジネス企画仕事の契約がスタートしていました。
その一貫で3月には、シアトルで開催された医療関連イベントで、いくつかの地元医療関連企業とそのイベントに参加のために来た中国企業の経営者にインタビュー。それをクライアントのSNSで配信・・・ということで日本人CEOの地元会社や中国の会社とお会いして取材しました。
取材の原稿起こしを担当女性にバトンタッチし、配信予定の4月。予定どおりの資金調達が行かなかったクライアントと契約途中で仕事はストップ。引継ぎはしたのですが、私が窓口からいなくなるという正式挨拶は出来ないまま・・・というのも、内部機密というか外部にどうして?ということから余計な波紋が広がってはいけないということもあって・・・
しかし、立て続けに社員は夏にかけて多くが退社を余儀無くされたようで、取材配信が実際行われたかどうかもわからないまま。そのフォローを怠ったというと客観的にはそうなりますが、難しい匙加減でした。
別件で取材した日本人CEOと最近のやり取りのなかで、取材の件が話題にのぼり、立つ瀬がなかったのですが、ベンチャーにはあることですからと逆に優しいお言葉をかけていただく始末。
実際、ベンチャー起業といろいろな接触、お付き合いする機会が多かった1年半ですが、日本では想像つかない厳しい、本当にリスクを抱えた世界です。
成功はごく一部。でも上手く行かなかった場合のフォローが大切と今回痛感しました。それが小さなことであっても信義、誠意に関するというか自分の心に問い、他人は何といっても自分の筋道はきちんと通すのは大切ですね。
ドイツ、スウエーデンが徴兵制度廃止の記事が出ていました。
財政難が背景?
それが背景であっても冷戦も終わり、そうした軍隊の必要性がなくなった、新しい世界バランスの時代になったという証ではないでしょうか?
さて平和憲法九条をもつ日本は? いまだに沖縄の米軍基地移転ですったもんだしていますね。
アメリカも海外紛争に独断で出るくらいなら国連UNの一部として参加。そして、軍事費を大幅に削って、医療保険、教育などなど国内政策にたくさんの予算を向けれるのではないかと思いますが、軍産複合体企業が多いアメリカの場合は、簡単にはいかないのかもしれません。
でも今日、このアメリカ本土に戦争を起こして攻めてくる国があるとは到底思えないのですが・・・テロは別ですね。戦争ではありません。
でも、世界平和へのあり方が一歩ずつ変わりつつあるように思います。
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