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- 今年の読書(6)『罪人の嘘』金子ありさ・瀬々敬久(角川文庫)
東京アサイズ法律事務所の弁護士<笠原卓也>は、完全に有罪だと思われた連続強姦殺人事件の被告<有村弘人>の逆転無罪判決を勝ち取ります。
裁判に勝つためには手段を選ばない手法で悪名高い<笠原>ですが、誠実さだけの弁護士<楠之瀬正志>は、最初に依頼が来た<有村>の弁護を断った経緯があり、なんとも複雑な気分で<笠原>を見ていました。
そんな折、<羽根田健三>率いる「日京ホールディングス」の傘下の「青葉製菓」がアレルギー死亡事故を起こし、顧問の<笠原>は、あらゆる手段で原告側を追いつめていきます。
<笠原>の陰に隠された過去を織り交ぜながら、「人を人が裁く」難しさを絡め、息をもつかせぬ司法サスペンスが楽しめた一冊です。
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