大きな鳴き声で「ピ~ピチョロチョピ~」と、文字として表現するには難しいのですが、屋根の上に建てられたテレビアンテナの上で【ヒヨドリ】が、メスを呼び寄せているのでしょうか、元気にさえずり続けていました。
全長30センチ弱、全体に灰黒色に見える体色で、サクラの花などの蜜や、みかん・リンゴなどの果物が大好物で、これは熱帯が主生息地だったころの名残だといわれています。
平安時代末期の1184(寿永3)年3月20日の「一ノ谷の戦さ」で、生田の森を東の守り、一ノ谷を西の守りとしていた平家を、源氏側は東西、そして背後の「鵯越」からの坂落としで急襲、平家は海に逃げるしかありませんでした。
この「鵯越」は神戸市兵庫区の地名ですが、『兵庫名所記』(1701年刊)によりますと、狭い谷間のために大鳥は羽根を広げて飛ぶことができず、その狭い険しい場所が春と秋の【ヒヨドリ)鵯)】の渡りの場所だったとの由来が書かれています。
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