世界最大の蜂38年ぶりに発見@インドネシア・北モルッカ諸島
Feb
22
研究グループが「ウォレスズ・ジャイアント・ビー」を「再発見」したのは1月25日。生きた個体の写真と動画の撮影に初めて成功しています。このハチの翼幅は2.5インチ(約6.4センチ)で、体は人間の親指ほどの大きさがあります。
自然写真家の<クレイ・ボルト>氏ら4人で構成されるチームは長年このハチの研究を続けており、今回インドネシアの森を数日にわたり探索した末、ようやく遭遇できたとか。
再発見を受け、一帯に他にも生息地の森が存在するのではないかとの期待が再び高まっています。国際自然保護連合(IUCN)はこのハチを「危急種」に分類しています。
過去に「ウォレスズ・ジャイアント・ビー」を目撃した記録があるのは2人だけです。1人目は米自然保護団体「グローバル・ワイルドライフ・コンサベーション」によると、19世紀の英国の博物学者<アルフレッド・ラッセル・ウォレス>で、1858年にインドネシアのバカン島でこのハチを発見し、、「空飛ぶブルドッグ」の異名を持ち「ウォレスの巨大蜂」とも呼ばれています。1981年には昆虫学者の<アダム・メッサー>氏が2人目でした。
この「ウォレスズ・ジャイアント・ビー」は、シロアリ塚の内部に巣を作ります。大きな牙のような大顎を使って粘着性のある松やにを集め、自身の巣をシロアリから守るのに利用しています。