<安倍晋三>首相が札幌市で街頭演説した際、ヤジを飛ばした市民を北海道警の警察官が排除した問題で、排除された市内に住むソーシャルワーカー、<大杉雅栄>さん(31)が3日、警察官の行為が特別公務員職権乱用罪などにあたるとして、関係した警察官を札幌地検に刑事告訴しています。
また、実力を伴った排除で表現の自由を妨げられ、肉体的・精神的苦痛を被ったとして、管理者の北海道に330万円の支払いを求める訴訟を札幌地裁に同日起こしています。
弁護団によりますと、参院選期間中の7月15日、<安倍>首相がJR札幌駅前で行った街頭演説で、<大杉>さんが「安倍辞めろ」などとヤジを飛ばしたところ、4回にわたって複数の警察官に体を取り押さえられるなどしたとのこと。
排除された聴衆は、年金政策を批判するプラカードを掲げようとした市民も、警察官とみられる複数の人に取り囲まれて付きまとわれるなど少なくとも9人に上るといいます。<大杉>さんは「黙っていれば、言論の萎縮が進んでしまう。自分一人の問題ではない」と訴えています。
北海道弁護士会連合会は「ヤジを飛ばした聴衆を排除することに法的根拠はない」と批判し、「経緯を調査して結果の公表を道警に求める」との声明を発表。当事者と支援者らは抗議デモを札幌市内で行った。専門家も「過剰警備と感じる」など問題視しています。
これに対し、道警は「トラブル防止の観点からの措置」と説明。法的根拠など詳細については、東京都の男性から札幌地検に告発状が出されたことから、「捜査に支障がある」として明らかにしていません。
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Posted at 2019-12-03 13:38
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Posted at 2019-12-03 14:01
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