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- 頑張れ<キリンビール>(74)シェア首位に返り咲き
2020年のビール類(ビール、発泡酒、第三のビール)販売実績が8日出そろい、割安な「第三のビール」がビールの販売量を通年で初めて上回っています。新型コロナウイルスの影響で家飲み需要が拡大、節約志向も強まった影響があるようです。
大手4社のシェア推計では、<キリンビール>が「アサヒビール」を上回り、11年ぶりに首位に返り咲いています。
各社によりますと、ビール類に占める第三のビールの割合は46%(2019年は40%)、ビールは41%(同48%)。ビールは出荷量の5割が業務用とされ、飲食店の営業時間短縮や一時休業のあおりを受けました。4社合計のビール類販売量は前年比9%減と16年連続でマイナスとなっています。
「アサヒビール」は、 2020年分からビール類の販売数量の公表を取りやめ、金額ベースでの開示に変更 しています。この理由について、アサヒは「経営指標を販売数量から金額に切り替えるため」と説明していましたが、2019年のビール類市場のシェアは<キリンビール>が35.2%と「アサヒビール」に迫り、その差はわずか1.7ポイントまで縮まっていました。そのため、アサヒは販売数量を非開示にすることで、今後キリンに逆転されかねないシェアの〈隠ぺい工作〉をしたと同業他社はみています。
各社の販売実績を基にした推計では、<キリンビール>の市場シェアが37%、アサヒが35%となり、首位が入れ替わりました。<キリンビール>は「本麒麟」をはじめ第三のビールが好調で、業務用に強い「アサヒビール」は苦戦したようです。
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