ドイツ・ベルリンで2月10日から開催されています第72回ベルリン国際映画祭で、映画『マイスモールランド』がアムネスティ国際映画賞スペシャル・メンション(特別表彰)を授与されています。同映画賞から日本作品が栄誉を受けるのは初めてです。
本作は、<是枝裕和>監督が率いる映像制作者集団「分福」の気鋭の新人監督<川和田恵真>の商業映画デビュー作品です。在日クルド人の少女が、在留資格を失ったことをきっかけに〈自分の居場所〉に葛藤し、成長していく姿を描いています。5ヵ国のマルチルーツを持ち、『vivi』の専属モデルとしても活躍する主演の<嵐莉菜>が在日クルド人高校生「サーリャ」役、「サーリャ」が心を開く少年「聡太」を<奥平大兼>が演じています。
2005年以降、国際人権NGOのアムネスティー・インターナショナルは、ベルリン国際映画祭で上映された作品の中から人権問題をテーマにした作品にアムネスティ国際映画賞(Amnesty International Film Award)を授与しています。2022年度は同映画祭に正式招待された全部門の中から15作品が事前にノミネートされており、2月17日(現地時間)に本年度のアムネスティ国際映画賞スペシャル・メンション(特別表彰)に『マイスモールランド』を選出したと発表されました。
同映画賞の公式発表では、「私たちは今回の栄誉ある授与について『マイスモールランド』は、世界中で起こりうる出来事を、力強く語った映画作品だと思いました。難民への非人道的な扱いを批判しながら普遍的テーマを描いています。作品から学ぶことが多く、ぜひ多くの方に見ていただきたいと思います」との審査員らのコメントを出しています。
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