ダウ平均株価(6月10日)@終値3万1392ドル79セント
Jun
10
朝方発表の5月の米消費者物価指数(CPI)の伸び率が市場予想を上回りました。インフレ加速を背景に米連邦準備理事会(FRB)が秋以降も積極的な利上げを進めるとの見方が強まり、景気が冷え込むとの警戒感から幅広い銘柄に売りが膨らんでいます。
(CPI)は前年同月比(8.6%)上昇と4月(8.3%)から伸びが加速し、1981年12月以来、40年5カ月ぶりの高い伸び率となり、4月と同じ上昇率を見込んでいた市場予想を上回りました。物価の基調をはかる上で重視される前月比でも(1.0%)上昇と4月(0.3%)から加速し、市場予想(0.7%)を超えています。インフレがピークアウトしたとの見方を打ち消す結果となっています。
市場では、6月と7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で通常の倍にあたる(0.5%)の利上げが決まるとの見方に傾いています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落しました。前日比414.202ポイント(3.5%)安の1万1340.024で終えています。週間の下げ幅は672ポイント(5.6%)でした。下落幅、率ともに1月17~21日(1124ポイント安、7.6%安)以来の大きさでした。
10日の欧州株式市場では、主要国の株価指数が軒並み大幅安となっています。世界的なインフレ進行で主要中央銀行が相次いで利上げに踏み切る中、景気の悪化懸念が強まりました。
英FT100種平均株価指数(FTSE100)は(2.1%)安。株価指数はほかに、ドイツが(3.1%)安、フランスも(2.7%)安となっています。