ダウ平均株価(9月26日)@終値2万9260ドル81セント
Sep
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前週末につけた年初来安値を下回っています。米連邦準備理事会(FRB)の急激な金融引き締めが景気後退を招くと懸念する売りが続いています。米欧の大幅利上げ継続を織り込んで米長期金利が一時(3.90%)と2010年4月以来、12年ぶりの水準に上昇しました。世界的な金融引き締め長期化が景気後退を招くとの見方やドル高も株式相場の重荷でしたが、ダウ平均は過去4営業日で1400ドル強下げており、自律反発を狙う買いが入り下値は堅いようです。
26日の外国為替市場で英ポンドがアジアの取引時間帯に対ドルで「1ポンド=1.0ドル」台と1985年に付けた水準を下回り、変動相場制移行後の最安値を付けています。ドルの総合的な強さを示すインターコンチネンタル取引所(ICE)算出のドル指数は20年ぶり高水準で推移し、海外事業の比率が高い米企業の収益が目減りするとの懸念も相場の重荷になっています。
原油先物相場が早朝の取引で下げ、足元で相対的に底堅く推移していたディフェンシブ銘柄の下げが目立ちます。一方、前週に売り込まれたハイテク株は買いが先行しています。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反発して始まっています。
終値は5営業日続落し、前週末比329ドル60セント(1.11%)安の2万9260ドル81セントで取引を終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日続落し、前週末比65.004ポイント安の1万0802.922でした。
S&p500種株価指数は前日比38.03ポイント安の3655.20で終え、(6月16日)以来となる年初来安値を更新しています。