第47回セザール賞で作品賞など最多7冠に輝いたフランス映画『Illusions perdues』が、邦題『幻滅』として2023年に公開されます。
小説家<オノレ・ド・バルザック>の『幻滅 ーメディア戦記』を実写化した『幻滅』は、現代でいうフェイクニュースやステルスマーケティングが横行していた19世紀フランスのメディアの状況を鋭く描く社会派ドラマです。
恐怖政治の時代が終わった19世紀前半のフランスでは宮廷貴族が復活し、自由と享楽的な生活を謳歌していました。文学を愛し、詩人として成功することを夢見る田舎の純朴な青年「リュシアン」は、彼を熱烈に愛する貴族の人妻「ルイーズ」と駆け落ち同然で憧れのパリにやってきます。
だが世間知らずで無作法なため、社交界で笑い者にされる「リュシアン」。そして生活のため新聞記者として働くようになった彼は、金のために魂を売る同僚たちに感化され、当初の目的を忘れて欲と虚飾と快楽にまみれた世界に身を投じていきます。
「リュシアン」を演じたのは、『Summer of 85』(2020年・監督:フランソワ・オゾン)の<バンジャマン・ヴォワザン>、「リュシアン」の先輩として彼を教育するジャーナリストに『アマンダと僕』(2018年・監督:ミカエル・アース)の<ヴァンサン・ラコスト>、私欲にまみれた人々のなかで唯一、誠実に「リュシアン」を見守る作家「ナタン」に<グザヴィエ・ドラン>が扮しています。そのほか、<セシル・ド・フランス>、<サロメ・ドゥヴェル>、<ジェラール・ドパルデュー>、<ジャンヌ・バリバール>、<ジャン=フランソワ・ステヴナン>らも出演しています。『偉大なるマルグリット』の<グザビエ・ジャノリ>が監督を務めています。
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