「1ドル=144円02銭」
Dec
19
20日早朝の東京外国為替市場で円相場は上昇して始まりました。8時30分時点は「1ドル=143円91〜92銭」と、前日17時時点に比べ25銭の円高・ドル安でした。前日に膨らんだ円売り・ドル買いの持ち高を整理する目的の円買い・ドル売りが入っています。根強い米国の早期利下げ観測も円を支えています。
日銀は、18日・19日に開いた金融政策決定会合で、大規模な金融緩和政策の維持を決めています。金融政策の正常化に向けた布石が打たれるとの警戒感が広がっていたなか、正常化の観測を一段と高めるような発信はなく、円を買い持ちにしていた市場参加者の円売りが加速しています。前日に「1ドル=144円95銭」近辺と約1週間ぶりの安値をつけた反動もあって、20日は持ち高調整目的の円買い・ドル売りが入りやすくなっています。
米連邦準備理事会(FRB)関係者から利下げに前向きな姿勢が示されているのも、米利下げ観測を後押しし円相場を下支えしているようです。