『ほかげ』@第33回日本映画批評家大賞受賞
Apr
11
第33回日本映画批評家大賞の受賞結果が発表されています。<塚本晋也>が監督を務め、<趣里>が主演を務めた『ほかげ』が作品賞に選ばれています。
現役の映画批評家が映画のプロフェッショナルとして、2023年公開作の中から選考する同賞ですが、本年度は17勝19組に授与されています。
『ほかげ』は終戦直後の闇市を舞台に、絶望と闇を抱えたまま混沌の中で生きる人々の姿を描いた物語です。NHK連続テレビ小説『ブギウギ』でも注目を集めた<趣里>が、戦争で家族を失い、焼け残った居酒屋で体を売って生きる女を演じたほか、<森山未來>、<塚尾桜雅>、<河野宏紀>、<利重剛>、<大森立嗣>が出演しています。
主演男優賞はファイル共有ソフトにまつわる実話をもとにした『Winny』で実在の人物「金子勇」を演じた<東出昌大>、主演女優賞は<荻上直子>の監督作『波紋』で新興宗教に傾倒しつつ穏やかに暮らす主人公「須藤依子」を演じた<筒井真理子>が受賞しています。また監督の<荻上直子>は『波紋』が評価され監督賞に選ばれました。
【第33回日本映画批評家大賞 受賞結果】
●作品賞『ほかげ』(監督:塚本晋也) ●監督賞<荻上直子>(『波紋』) ●主演男優賞<東出昌大>(『Winny』)
●主演女優賞<筒井真理子>(『波紋』) ●助演男優賞<磯村勇斗>(『月』) ●助演女優賞<新垣結衣>(『正欲』)
●ドキュメンタリー賞『ライフ・イズ・クライミング!』(監督:中原想吉)
●アニメーション作品賞『映画 窓ぎわのトットちゃん』(監督:八鍬新之介)
●新人監督賞<金子由里奈>『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』 <工藤将亮>『遠いところ』
●新人男優賞(南俊子賞)<アフロ>『さよなら ほやマン』 黒崎煌代『さよなら ほやマン』
●新人女優賞(小森和子賞)<花瀬琴音>『遠いところ』
●脚本賞<上田誠>『リバー、流れないでよ』 ●編集賞(浦岡敬一賞)<今井大介>『#マンホール』
●撮影賞<芦澤明子>『スイート・マイホーム』
●松永文庫賞(特別賞)八丁座 ●ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞)<木野花>『バカ塗りの娘』
●ダイヤモンド大賞(淀川長治賞)<小林薫>『バカ塗りの娘』