21日のニューヨーク外国為替市場で円相場は6営業日続落し、前日比90銭円安・ドル高の「1ドル=159円80〜90銭」で取引を終えています。一時は「1ドル=159円87銭と、4月下旬以来およそ2カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けています。円の高値は「1ドル=158円72銭」でした。
米景気の底堅さを示す米国の経済指標を受け、円売り・ドル買いが進んでいます。
21日にS&Pグローバルが発表しました6月の米国の購買担当者景気指数(PMI)速報値は総合が(54.6)と前月(54.5)から上昇し、2年2カ月ぶりの高水準となりました。製造業、サービス業ともに市場予想を上回りました。米国で高い金利水準が続く中でも景況感が改善しています。
市場では、日本と米国の金利差に着目した円売り・ドル買いが出やすい状況が続いているようです。米財務省は20日、半期ごとに公表する外国為替政策報告書で日本を1年ぶりに「監視リスト」に加えました。日本政府・日銀が円買いの為替介入に動きにくくなるとの見方も引き続き円相場の重荷になっています。