「1ドル=157円50銭
Jul
19
19日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比15銭円安・ドル高の「1ドル=157円45〜55銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=157円70銭」、高値は「1ドル=157円27銭でした。
日米金利差が開いた状態が当面続くとの見方が円の重荷となりました。19日に世界各地で大規模なマイクロソフトのシステム障害が起こり、投資家がリスク回避姿勢を強めたことは低リスク通貨とされる円を支えています。
米長期金利が前日比(0.03%)高い(債券価格は安くなる)(4.23%)に上昇し、円売り・ドル買いを誘いました。18日夜に<トランプ前大統領>が共和党の党全国大会で指名受諾演説に臨み、改めて対中関税引き上げや減税、移民の流入制限などの方針を示しました。<トランプ前大統領>が再選された場合のインフレ圧力や米金利の高止まりが意識されたのも円の売りにつながっています。
米クラウドストライク・ホールディングスのセキュリティー対策ソフトが原因で同ソフトが入ったマイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」に障害が発生し、空運や決済など様々な分野に影響が広がりました。米株式市場ではリスク回避の動きが広がり、ダウ工業株30種平均株価は「377ドル49セント」(0.93%)下落しています。
為替市場では東京市場の時間帯に円買いが膨らむ場面がありました。ただ、円と同様に低リスク通貨とされるドルが対ユーロなど幅広く買われたため、円買いの勢いは続いてはいません。