2日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落でした。12時時点は「1ドル=145円92〜94銭」と前週末17時時点と比べて99銭の円安・ドル高でした。米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ観測が後退したとして前週末に米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが優勢でした。
8月30日に発表されました7月の米個人消費支出(PCE)は前月比から伸びが加速し、消費は底堅いとして(FRB)が9月に通常の倍となる(0.50%)の利下げに動くのは難しいとみられています。米金利の先高観から東京市場では円売り・ドル買いが先行し、8時すぎには「1ドル=146円60銭」近辺まで下落する場面がありました。
売りが一巡すると円相場は次第に下げ渋っています。10時前の中値決済に向けて輸出企業など国内実需筋の円買い・ドル売り観測が意識されて相場を支えました。一時3万9000円台に上昇していた日経平均株価が上げ幅を縮めたほか、前週末にかけてドル高が進んでいたため、利益確定や持ち高調整を目的とした円買い・ドル売りも入りやすい状況でした。