「1ドル=141円60銭」
Sep
10
11日午前の東京外国為替市場で、円相場は大幅に上昇しました。12時時点は「1ドル=141円84〜85銭」と前日17時時点と比べて1円76銭の円高・ドル安でした。10日の米長期金利の低下を受け、朝方から日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢になりました。
10日の海外市場では原油先物相場の下落を受け、米長期金利が一時(3.63%)と1年3カ月ぶりの低水準をつけています。そのため東京市場でも日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが先行しました。11日午前の日経平均株価が下落し、投資家がリスクを取りにくくなったのも円の支えとなりました。国内輸出企業による円買いの観測も出ています。
円相場は10時30分すぎから上げ幅を急速に広げ、一時「1ドル=141円50銭」近辺と1月上旬以来8か月ぶりの高値をでした。日銀の<中川審議委員>が秋田県の金融経済懇談会で挨拶し、経済・物価見通しが実現していくようなら「金融緩和の度合いを調整していくことになる」などと発言しています。外為市場では「年内の追加利上げの可能性が一段と高まった」との見方が広がり、円買い・ドル売りに流れています。