7日早朝の東京外国為替市場で、円相場が大きく下落しています。8時30分時点は「1ドル=148円96〜98銭」と前週末17時時点と比べて2円66銭の円安・ドル高でした。
米雇用情勢が底堅いとして米連邦準備理事会(FRB)の大幅利下げ観測が後退。日米の金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが膨らみ、7時すぎに円相場は一時「1ドル=149円10銭」近辺と8月16日以来およそ1か月半ぶりの安値をつけています。
4日発表された9月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比25万4千人増と(14万〜15万人)程度とされた市場予想を大きく上回りました。失業率は(4.1%)と8月(4.2%)から低下し、平均時給の伸び率も市場予想を超えています。市場では、想定よりも米雇用情勢が底堅いと受け止められ、円売り・ドル買いにつながっています。
(FRB)の大幅利下げ観測も大きく後退しています。米金利先物の値動きから市場が織り込む政策金利予想を推計する「フェドウオッチ」によりますと、(FRB)が11月に通常の倍にあたる(0.50%)の利下げを決めるとみる確率はゼロになっています。一部では利下げ見送りを見込む市場参加者もおり、米金利の先高観が円やユーロなど主要通貨に対するドル買いを誘っています。