15歳で故郷・北信濃から江戸へ奉公に出された「小林一茶」(本名・弥太郎)は、葛飾派の俳諧師として、江戸で活動していました。相撲番付ならぬ俳人番付では、小さく下のほうに載る程度の活躍でしたが、富津の名主の奥方「花嬌」には慕われていました。
「花嬌」が亡くなり、父「弥五兵衛」が倒れた、という知らせを聞いて「一茶」は帰郷し、妻をめとり、子を授かりますが、生家との確執は続き、妻や子を次々亡くします。
ほのぼのとした作風とは裏腹に波乱の生涯を送った俳人「小林一茶」です。 逆境に負けず二万句の俳句を残した「一茶」の、 涙と笑いと哀感にあふれるヒューマンドラマとして、<田辺聖子>の吉川英治文学賞受賞作品『ひねくれ一茶』(1992年・講談社)を原作として、ドラマオリジナルの要素を加え、脚本< 市川森一>、 音楽< 池辺晋一郎>で製作されています。
「小林一茶」に<西田敏行>、「花嬌」」に<かたせ梨乃>、「弥五兵衛」」に<財津一郎>、「きく」に<石田ゆり子>、「やお」に<寺島しのぶ>、「宮沢徳左衛門」に<小松政夫>、「むく」に<洞口依子>、「さつ」に<三林京子>、「夏目成美」に<杉浦直樹>ほかが出演、【語り】を< 市原悦子>が務めています。