「1ドル=152円59銭」
Nov
8
8日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比30銭円高・ドル安の「1ドル=152円60〜70銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=152円34銭」、安値は「1ドル=152円85銭」でした。
米長期金利が低下し、日米金利差の拡大観測の後退が円相場を支えています。前日に7月下旬以来の円安・ドル高水準を付けた後で、持ち高調整の円買い・ドル売りも入りやすかくなりました。
今週は米大統領選の結果を受け、米長期金利は(4.47%)と7月上旬以来の高水準を付ける場面がありました。当選を確実にした共和党の<トランプ前大統領>の政策はインフレ圧力の高まりや財政悪化につながりやすいとの観測から債券売りが広がっていましたが、8日の米10年物国債利回りは、債券価格が高くなる前日比(0.03%)低い(4.30%)で取引を終えています。米長期金利の上昇に一服感が出たことで円買い・ドル売りが入りやすくなりました。
反面、円の上値は重く、ミシガン大学が8日に発表しました11月の米消費者態度指数(速報値)は(73.0)と市場予想(71.0)を上回り、7カ月ぶりの高水準でした。米経済の底堅さが意識されやすく、円売り・ドル買いも出ています。