フランスの<イザベル・ユペール>が主演を務め、喪失を抱えるフランス人作家が日本各地を旅するなかで新たな一歩を踏み出していく姿を軽やかにつづったフランス・ドイツ・スイス・日本合作製作の『不思議の国のシドニ』が、2024年12月13日より公開されます。
フランスの女性作家「シドニ」は、自身のデビュー小説『影』が日本で再販されることになり、出版社に招かれて訪日することになります。見知らぬ土地への不安を感じながらも日本に到着した彼女は、寡黙な編集者「溝口健三」に出迎えられます。
「シドニ」は記者会見で、自分が家族を亡くし天涯孤独であること、喪失の闇から救い出してくれた夫のおかげで『影』を執筆できたことなどを語ります。「溝口」に案内され、日本の読者と対話しながら各地を巡る「シドニ」の前に、亡き夫「アントワーヌ」の幽霊が姿を現します。
『硫黄島からの手紙』の<伊原剛志>が「溝口」役をフランス語で演じ、
『名もなき生涯』の<アウグスト・ディール>が「アントワーヌの幽霊」役で出演。『ベルヴィル・トーキョー』・『静かなふたり』の<エリーズ・ジラール>が監督を務め、
『アマンダと僕』の<モード・アメリーヌ>と
『アンティークの祝祭』の<ソフィー・フィリエール>が<エリーズ・ジラール>監督とともに脚本を担当しています。