2022年アジアクロスカントリーラリーが、2022年11月21日~26日 タイ~カンボジアで開催され、総距離 約1,700kmの激闘が繰り広げられました。 僕が運転するのは、ISUZU D-MAX。 2019年にTD2クラスでドライバーを務めた車両でもあります。 同じクラスで出場となれば、今回は表彰台も期待できると考えていましたが、レギュレーションの変更により、この車両はTD1クラスとされました。 メーカーワークス、チャンピオン経験者が上位候補に並ぶこのクラスでは表彰台はありません。 プロではないただの走り屋として、得意とするオフロードを疾走するまでです。 ナビゲーターは、今回が初戦となる佐野君。 ただし、AXCRでは他のチームでメカニックを経験してきた強者です。 アスファルトの一般公道で行われた、SS1。 ぶっつけ本番で3年ぶりにハンドルを握る車両のため、慎重に走りすぎ24位の不本意なスタートとなりました。 本格クロスカントリラリーの初日となるSS2。 24番手スタートの遅れを取り戻そうと果敢に攻めてはミスコース、抜いてはミスコースの連続で前半30kmをロス、後半は正確に走り切りSS2の目標を何とか維持しました。 18番手スタートとなったSS3。 大きくジャンプアップをもくろんでいましたが、スタートより四駆に入らずFR走行となりタイムロス。 後半で四駆が回復しましたが、乾燥した路面のため前走車の激しい砂埃で視界がなく、また水路沿いのコースでワンミスでのリスクが大きすぎるためオーバーテイクを諦めスローダウン。 前半に抜かれた事がゴールまで響く不本意なレースとなりました。 20番手スタートとなったSS4。 スタート直前にGPSラリーコンピューターの電源が消失。 マニュアルのラリーコンピューターのみでのナビゲーションとなりました。 それでも、早朝の雨の影響で砂ぼこりが抑えられたため、僕はアクセルを全開! 健康にいいからね。 果敢にオーバーテイクを繰り返し満足な走りができました。 15番手スタートとなったSS5。 この日は本来使うコースが使用不可になった為、前回砂埃で順位を落としたSS3と同じコース。 この日は雨の影響で砂埃はなく、そのかわり危険な水路沿いの路面はぬたぬたです。 実はぬたぬたは僕の得意な路面とあって、今回も攻め続けました。 後半40kmを残して左前ドライブシャフトが破損。 またしてもFR走行となりましたが、ドリフト走行を制しタイムアップ! トップクラスに食い込む食い込む好タイムを出しました。 ただし、ルールが理解できていなかったおかげで、チェックインペナルティーを6分も頂戴する大チョンボ。 好タイムは幻となりました。 15番手スタートとなったカンボジアでの最終SS6。 総距離が短いため無難に走れば15番手キープは確実。 あわよくば更なるポジションUPが狙える位置。 しかし、序盤で5kmのミスコース。 順位キープのため、ペースを上げようとするも空回りし続け、さらに得意のマッド路面で痛恨のラリー初スタック。 人生沼あり谷あり。 僕らの順位争いはTHE ENDとなり、ペナルティーゴールでの完走となりました。 僕の感想: 普段はあり得ない速度で、公道を爆走するこの競技への参加は、何ものにも代えがたい快感があります。 まるで麻薬です。 今回初めて全開走行をくれてやったD-MAXは、経年劣化があるものの素晴らしい足回りであり、順位的にもまだまだ上位を狙える状態だった。 もし次に乗る事があるならば、以下の手直しを実行したい。 ①1速、2速のギヤ比を3速側に近づける。 ②ミッションオーバーホール(4Lが使えない状況だった) ③シフトレバーの位置変更(50mm奥に) ④ステアリング デプス変更 (15mm浅く) ⑤電気系スイッチの修理(パワーウインドウの不調) ⑥ライトの最新化(暗すぎる) ⑦4輪デフロックの切り替え装着 来年も出場できたとして僕の年齢は62歳。 国際舞台で戦うにはかなり厳しい年齢となるが、体力と動体視力が続く限り、年齢に抗う覚悟はできている。 ゴルフの箱庭とは違う、ダイナミックな地形とジャングルは僕の故郷のようなものだ。 雪道の経験を活かし、GTドライバーであろうがレジェンドチャンピオンであろうが、弱気になった者を卑劣にぶち抜くこのステージは、走り屋人生の集大成ともいえる。 「ああ、楽しかった!」 動画を追加しました。
Posted at 2022-12-01 22:19
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Posted at 2022-12-01 22:25
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