2003年7月9日 炎天下の南の海を47km漕いで、この徳之島に到着した。 翌日はこの徳之島の北端を目指し、さらにその翌日にカケロマ周辺を目指す大航海を予定していた。 しかし、潮の引きが予想より早く、荷物を満載したK2はリーフを超えることができなかった。 多くのK2の底に穴が開き、修理のための停滞を余儀なくされた。 そのため、この旅を成功させるためには、1日で60km近くを漕ぎ進む必要が生じた。 島から島へ渡るたびに、パドルを1万回以上も振り下ろす。体力は限界に達していた。しかも、最後に設定されたタスクはその1.5倍。 そのとき、ホーボー・ジュン氏と伊東画伯が考えたシステムがこれだ。 タープとパドルを利用して、スピンネーカーを作ってしまったのだ。「カヤックは漕ぐものだ」という考えは正しい。僕もそう思う。 ただ、時に知恵を働かすのはどうだろうか? 人間は、知恵を持ち、進化することができる動物だ。 「風使いになる」そんな動機付けは、このとき生まれたのかもしれない。
Posted at 2007-01-31 08:02
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Posted at 2007-02-01 04:50
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