システムインフラも得意だし、SEO対策の腕前にも自信がある。 それでも、僕らのビジネスの中心は、ERPの導入コンサルティングだ。 僕らは、ERPを導入するにあたり、お客様の業務要件は伺うが、その通りの業務など構築する気はない。 僕らはお客様の業務要件を満たしながら、業務を標準化する。 優秀なERPモジュールは、それこそ数えきれない企業に導入した実績を持つ。 「ウチは特別」と言われるお客様がほとんどだが、実は特別などという事はほとんどない。 ほとんどが、どこかの企業とと同じ。 あるいは、もっと効率のいい方法が過去に実現されているものなのである。 我々は、新たなプログラムを書くのではなく、数ある標準機能の中から、最適な方法を見つけ出す。 これが腕のいいコンサルタントの仕事だ。 ところが、最近やたらとプログラムを書きたがる風潮がある。 「業務は全く変えない!」「特別仕様の方が高級!」という現場の考え、頭の硬さには閉口する。 プログラムは、書けば書くほど、一般人の考えよりはるかに優秀なERPの性能を奪う。 今さら何を言おうが手遅れのプロジェクトも多い。 「プロジェクトはトップダウンで!」 その基本中の基本を何度も何度も言い続けたいと思う。 そうしなければ、経営層が大金をつぎ込んだプロジェクトの、本来の目的を達成することはありえない。 さて、我々が開発した、マンション電子投票は、現在のマンション総会の投票方法を電子化するために作成したのではない。 マンション総会という閉ざされた環境に存在する、独自ルール、あいまいな開催方法、不要な労力。 これらを、業務標準化の観点から「あるべき姿」に置き換える事を目指してる。 今までは、ある特定の人の思惑で動いていた総会も、すべての住民(区分所有者)が、区分所有法や標準管理規約に従った、個々の意志で投票し採決される総会になる。 透明性、公平性、利便性を兼ね備え、業務の標準化ができることで、総会の開催方法があるべき姿に定型化できる。 少々使い古された言葉ではあるけれど、今我々が目指しているのは、マンション投票ツールの「デファクト・スタンダード」というわけなのだ。