今月の薬剤師さんと仲良くなろう!では、若葉らいふ薬局の薬剤師、丸一泰雅さんをゲストに、開局薬局の役割について教えていただきました。 在宅医療で薬剤師さんはこのようなことをしています。 ・処方箋の調剤 ・状態に応じた調剤(一包化、粉砕調剤、麻薬調剤など) ・医薬品・衛生材料を供給 ・服薬指導・服薬支援服薬管理状況のモニタリング ・副作用等のチェック ・在宅担当医への適切な助言、処方提案 ・残薬管理 ・医療福祉関係者との橋渡し その一つとして、点滴や医療用麻薬を自宅で投与するためのポンプも見せていただきました。 最新のものはコードレス化が進んでいたりして、とっても軽くて小さい! それから、今日のいちばんのポイントは、薬局ごとに得意分野があって、こういった機器がどの薬局でも使えるわけではないと言うこと。 処方箋を調剤することに特化しているところもあれば、 小さな町の薬局で細やかにコミュニケーションをとってくれるところ、 らいふ薬局のように在宅医療で高度な薬剤管理をしているところもある。 認知症の患者さんに慣れているところ。 整形外科が得意なところ。 よく利用するドラッグストアだとポイントが溜まって便利ということもあるかもしれません。 また ・健康サポート薬局 ・地域連携薬局 ・専門医療機関連携薬局 という都道府県で認定した役割もあります。 例えば若葉らいふ薬局は、この専門医療機関連携薬局の認定を受けていて(全国で45施設しかない!)、がんなど専門的な薬学管理が必要な利用者に対して、他の医療提供施設とも連携を行いつつ、より高度な薬学管理や特殊な調剤に対応できる薬局ですという認定を受けているそうです。 丸一さんに具体例を聞いてみました。 ・分子標的薬の皮膚症状のある方にテーピングを指導した ・医療用麻薬で痛みのコントロールをしている方に、頓服の飲み方を電話で助言し、かかりつけ医に報告した ・逆流性食道炎のある方に処方があり、後日電話で症状を確認したところ全く改善されておらず、かかりつけ医に処方内容の提案をし変更してもらったところ、症状が改善した 専門的な知識をもって、かかりつけ医に交渉してもらえるのはありがたいですね。 もし、薬局で細やかなフォローがあるといいなと思ったら、いつもの薬局でそういうことに対応してもらえるか確認してみてください。 例えば、「何かあったら相談を」と言われても、何で相談して良いかわからないと思いますが、受診と受診の間に薬剤師さんから電話があればちょっとした変化も話しやすいということもあるかもしれません。 まだまだ利用者の立場からは分かりにくいのも課題ですが、実は開局薬局にも得意分野がいろいろあって、利用する側が選ぶことができる!というのが今回の学びでした。