ありがとう、なでしこ。
Aug
10
健闘したなでしこの一人ひとりに感謝したい。
サッカー大国の米国相手に互角の試合運びはたいした者だ。
東洋の小さな女の子たちが世界を相手にここまでたどり着いたこと自体が尋常でない。
サッカー人口とその設備をはじめとする環境の差は歴然としている。
シアトル近辺では、女の子も男の子と同様にいくつもの女子サッカーチームがあって、シーズンになると毎週試合がある。長女もこれまで毎年チームに所属しているが、おそらく学校の半数以上の生徒らはサッカーチームに所属している。その試合会場もすごい。たいていの場合は芝生でのピッチが用意されている。
しかもそうやってサッカーに興じているのは子供ばかりではない。
成年女子のリーグがあって、数十の女子チームが毎週ボールを追いかけている。
家内はそのチームでキャプテンとして数十年間もプレイを続けている。
なでしこの沢選手が子供時代に男の子のチームでプレイしていたというが、ここではそのような苦労はない。
そんな中でのなでしこの活躍。
本来の「大和なでしこ」の意味は、スポーツと無縁で’お人やかに慎ましく'であったとしても、そんなことどうでもいい。
夢を追いかけ、夢に生きた一人ひとりに喝采を送りたい。
またその夢を描ける自由があることにも思いを馳せたい。
お隣の国では、兵役免除の特典がほしくてメダルを目指しているらしい。
その北の国では、高級アパートや車といったニンジンがぶら下がっているのでメダルがほしいらしい。かつて南の国にサッカーで負けた北選手は、5年間の炭鉱所強制労働に送られたそうだ。
楽しいから、好きだから、したいからスポーツができる国にいる幸い。