なつかしのR66
Apr
13
グランドキャニオンを朝食後に出立。
目指すはラスベガス。
途中、R66にある廃墟となっている町に立ち寄りました。
R66とは、軍用目的で建設されたロスのサンタモニカからシカゴにまで
延びているハイウエイ。
現在では近代的ハイウエイが新しく敷かれ、
そのR66を通る人はなくなり、廃れてしまいました。
ただ、望郷の念に駆られた人のみが訪れる古典的商店がチラホラしてるだけ。
私には全く興味が湧かないのですが、西部への開拓時代を幾分かでも自身の血肉としている家内には大切な場所のようでした。
壊れかけた建物の、恐竜時代を伺わせる大昔の看板に取り憑かれたようにしてシャッターを撮り続けていました。
それは決して家内の変哲さによるものでないことは、
大型観光バスが4台も横付けされていて、
それだけでも商店街より長い距離に延びていることから窺い知れます。
その米国人の望郷感にも便乗しようとする
日本人モーターサイクル軍団を知ったのは数年前でした。
毎年、横浜のとあるハーレーダビッドソン販売会社が、
10日間ほどのツアーを組んで、ロスからグランドキャニオンを周遊しにやって来ます。
ハーレー狂の弟もそのツアーに加わり、何もない荒涼とした荒地をひたすら、
一日に8時間以上も走ったそうな。
良くやるよ。
次に立ち寄ったのがラスベガスよりも30マイル手前にあるフーバーダム。
そこで、中学校2年生の社会科の授業で叩き込まれた事象を目にすることとなりました。
時に1929年、米国から始まった世界の大経済恐慌。
それから抜け出すためにフーバー大統領がニューディール政策を採用して、
大インフラ整備の国家事業に乗り出したのでした。
この巨大なダム建設事業はその象徴となったもので、
その他にもこの旅行で見てきたZionやグランドキャニオン等の国立公園整備事業が含まれています。
思い切った財政出動によって雇用の増大と景気回復に成功しました。
さ〜て、アベノミクスはそのようにうまく作動するでしょうか?